内容説明
『週刊小説』(自一九九二年四月二十四日号・至一九九四年四月一号)に連載した『微苦笑俳句コレクション』全三百十句から二百三十六句を選び、四季(プラス「新年」)に再構成したものが本書である。
感想・レビュー
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garyou
3
俳人の句から一般人の句まで著者がこれと思った句を引いてきているのがおもしろい。この本と並行して正統派の俳句アンソロジーのようなものを読んでいるのだが、客観写生は正統派のみのものにあらずだなあ、とも思う。ただ、著者の読みはいまの社会ではチト受け入れられないと思われるものが多い。三十年はたってるからなあ。それでも著者は折に触れ「こんなことを書いたら世の女の人に怒られる」という旨のことを書いているのだが。白石冬美や冨士眞奈美、岸田今日子に山藤章二といった面々の句があったのは嬉しかった。2024/03/13