内容説明
「太宰は戦後日本に絶望して死にました。ぼくは21世紀の日本に絶望して死にます。ただし、悪人どもを道連れに」―太宰と同じ津軽出身の大学生・谷明人は、自然を破壊する全存在を敵と見なし、過激な環境テロ活動に走った。第一の犠牲者は青森県の黄金崎不老ふ死温泉で発見。大企業を経営する彼の実父だった。さらに明人は戦慄の首都圏テロを予告。だがその裏で、太宰治ファンの美少女が相次いで失踪。両者を結ぶ驚愕の真相は。
著者等紹介
吉村達也[ヨシムラタツヤ]
1952年生まれ。東京出身。一橋大学商学部卒。ニッポン放送ディレクター、扶桑社編集長を経て、1990年専業作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ophiuchi
8
太宰治にハマった高校生だった頃を思い出しながら読んだ。2014/03/17
そのぼん
6
太宰治がモチーフになったミステリーでした。 二つの事件が関わっていくってところがよかったと思います。2012/03/28
紅雨
2
太宰治が川端康成を呼び捨てに?!ビックリでした。2011/09/30
みんみん
1
太宰ファンでない自分も、いや、太宰ファンでないからこそ、所々のディスり台詞に頷き、楽しめた。登場人物が少なすぎるので犯人は反則的だと思う。ちょうど不老ふ死温泉の旅行直後だったし、文章もテンポよく、電車の中であっという間に読めて楽しめた。どうでもよいが、吉村達也氏という名前が地味で(本名?)覚えにくい。2025/05/29
もあ
0
「太宰は戦後日本に絶望して死にました。ぼくは21世紀の日本に絶望して死にます。ただし、悪人どもを道連れに」──太宰と同じ津軽出身の大学生・谷明人は、自然を破壊する全存在を敵と見なし、過激な環境テロ活動に走った。第一の犠牲者は青森県の黄金崎不老ふ死温泉で発見。大企業を経営する彼の実父だった。さらに明人は戦慄の首都圏テロを予告。だがその裏で、太宰治ファンの美少女が相次いで失踪。両者を結ぶ驚愕の真相は!?2017/05/24
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