内容説明
文豪・島崎藤村ゆかりの信州小諸の温泉に出かけた志垣警部は、ふたごを妊娠して一週間後に退職する小諸署の杉山優花巡査部長が、奇妙な殺人事件を捜査しているのを知る。民家の浴槽で、湯面に無数のりんごを浮かべて青年が殺されていたというのだ。捜査線上に浮かんだのは、藤村の『若菜集』にちなんで名付けられた若緒と菜緒のふたごの女子高生。だが、彼女たちの無罪を信じた女性刑事は、退職を目の前に、真犯人を執念で追う。
著者等紹介
吉村達也[ヨシムラタツヤ]
1952年生まれ。東京出身。一橋大学商学部卒。ニッポン放送ディレクター、扶桑社編集長を経て1990年、専業作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なつなつ
6
まあまあだった。 内容よりも、志垣頸部の毒舌が面白かった。 今じゃ御法度だろうけど、このくらい毒が効いてないと、面白くない。 そうです。母ちゃんは好きで三段腹になったわけじゃないんです。(笑) 2024/11/24
そのぼん
6
今回は志垣警部が大活躍してましたね。 表紙にもヒントありって感じで面白かったです。2012/04/03
紅雨
4
相変わらず、志垣警部が面白い!この本を読んでいると「オヤジギャグ最高!」と思います。良い上司であり、良い旦那であり…素敵なロマンスグレイ、には遠くとも、愛すべき日本のオッサン!です。吉村作品は読みやすくて大好きなので全部読破したいけれども、たぶん発行速度に追いつかないだろうなぁ…。それが残念なところです。2010/09/04