内容説明
「なにわより/じゅうさんまいり/じゅうさんり/もらいにのぼる/ちえもさまざま」八戸の蕪島でお遍路の女性とすれ違った時、女子大生・神尾容子は奇妙な唄を耳にした。数日後、そのお遍路と思しき絞殺死体が「ピラミッド」へつづく山道で発見される。同じ頃、古文書の真贋論争の取材で青森県を訪れた浅見光彦は、行く先々で不可解な死に遭遇。それらの死の原因を“アラハバキ神の崇り”と考え、恐れおののく人たちがいた…。本州最果ての地に息づく謎めいた伝説と信仰。その背後に潜む憎悪と殺意に敢然と立ち向かう名探偵の活躍を描いた、傑作長編旅情ミステリー。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
コピーライター・CM制作会社経営を経て、1980年処女長編『死者の木霊』でデビュー。以後、『本因坊殺人事件』『「萩原朔太郎」の亡霊』など次々と話題作を発表し、人気作家の地歩を固める。『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦は、もっとも人気の高い探偵役である
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
8
つくづくこのシリーズの魅力は浅見光彦のキャラだと思った。ミステリーとしてはご都合主義過ぎるし無理が多いのに読みたくなる2011/04/29
miu_pal
1
2004年作品。とても面白かった。非常にレベルの高い推理小説である。この作品の魅力は何よりミステリー小説として魅惑に満ちていることである。偽書として知られる東日流外三郡誌(作中では『都賀留三郡史』)とアラハバキ信仰を背景に、浅見光彦が愛車のソアラで八戸から十三湊まで、下北半島を除く青森のほぼ全域を駆け巡り複雑に絡み合った事件の真相を明らかにするという内容だが、これがスコットランドやアイルランドを舞台にした英国人作家の作品で、創元などからその翻訳として発売されていたのなら、このミスだけではなく本ミスでも…2025/04/28
じじちょん
1
犯人が意外性があってよかったのですが・・。 今回も浅見さんがあちこち移動して歩いているので、犯人が出てきてもどの場面に登場した人だったか、ページを戻る必要がありました。2014/01/11
あぽ
1
なんだか浅見光彦そのものから初々しさが消えていて、読んでいても虚脱感を感じてしまうことが多々… まあそれは今まで読んできた浅見光彦シリーズが初期の作品だったからだと思うんだけど(笑) とはいえいつもながら旅情を誘う舞台設定、そして竹内文書をはじめとして、読み手の知的好奇心を擽る設定、ウマイな~と思いました。2011/08/14
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