内容説明
給料日前に懐が寂しくなるサラリーマンの小津健吾に突如、三千万円の遺産が贈与されるという話しが舞い込む。贈与者は、小津が二年前に別れた中江香織の叔母であった。遺言には、香織に遺産の話を内緒にしてよりを戻してほしいとあった。小津は今、白坂千鶴という女とつきあい、結婚話しすら切り出されようとしていた。遺産を取るか女を取るか、揺れ動く小津が双方の体と心を行きつ戻りつするうちに…。
著者等紹介
神崎京介[カンザキキョウスケ]
1959年静岡県出身。96年『無垢の狂気を喚び起こせ』(講談社)でデビュー。その後「週刊現代」に連載の『女薫の旅』(同)がベストセラーとなる。繊細な男女間の心理、性愛描写で圧倒的人気を誇る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。