内容説明
30年間の屈辱のサラリーマン生活に別れをつげ、念願の自由を得た新宮。汚名を着せられ使い捨てにされた恨みから、衝動的に上司を死に至らしめてしまった桑崎。ふたりの人生が交錯したのは、車が大破し炎上する凄惨な事故現場だった。やがて焼死した女性を車内に放置し逃げだした同乗者の存在が浮かび上がり、想像を絶する事件へと発展していく…。“偶然”と“必然”に操られ罪を犯していく人間と、わずかな可能性を頼りに犯人を追う刑事の息づまる攻防。人生の深淵を抉る本格社会派ミステリー。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県生まれ。10年にわたるホテル勤務を経て69年『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞、73年『腐蝕の構造』で第26回日本推理作家協会賞をそれぞれ受賞。その後も『人間の証明』や棟居刑事シリーズなどで人気を博す。社会派推理小説の第一人者だが、最近は歴史小説にも活動の幅を広げている
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