内容説明
突然、妻から突きつけられたまさかの離婚届。中学生の娘からは軽蔑の視線。愕然となった志垣警部は、家族の絆を取り戻す温泉旅行を計画。巨大露天風呂の宝川温泉から一軒宿の秘湯・霧積温泉へと旅をする。しかし、妻も娘も打ち解けない。そんなとき、両方の温泉地で偶然顔見知りになった不倫カップルの女が、軽井沢へ向かう山道で殺された。よりによって第一発見者は志垣一家。汚名返上を誓い、志垣は真相解明の鬼となった。
著者等紹介
吉村達也[ヨシムラタツヤ]
1952年生まれ。東京出身。一橋大学商学部卒。ニッポン放送ディレクター、扶桑社編集長を経て1990年、専業作家に。志垣警部・和久井刑事をはじめ、朝比奈耕作、氷室想介、烏丸ひろみの各推理シリーズ、『樹海』『Black Magic Woman』などのホラー作品、さらには英語学習の著書から舞台脚本など、個性的かつ精力的な執筆活動を展開
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感想・レビュー
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そのぼん
4
森村誠一の『人間の証明』へのオマージュっぽい作品でした。キャラが濃くて、軽く読めるミステリーでした。2012/02/16
SPICE
0
自分の故郷近くが舞台なので、タイトル重視で読みました。感想は良いですね。主人公と周りの人物描写は軽い感じで引き込まれます。背景描写も上手く表現されていますね…地元の人間が言うのだから間違いない(笑)横川駅周辺も登場させて欲しかったです。で、作者が森村誠一さんをどれだけリスペクトしているのかがわかる作品で、結末は少し残念な感じです。歯の専門家なら、事前にわかりそうなものだが…。人間の証明を読んだ後に本作品を読めば更に楽しめます。出来れば霧積温泉周辺のシチュエーションを知っていると更に楽しめる話です。2013/02/12