出版社内容情報
廃道・道路趣味のカリスマ・ヨッキれんが描く、廃道探索の真実!アドベンチャーな道から歴史ある道まで、ワクドキの廃道紀行。
内容説明
日本中に「車道」が作られるようになってから約150年。無数の道が生まれた一方、放棄された道も数限りなく存在する。道が廃れる要因は色々あるが、どんなに栄えた幹線道路であっても、役目を終えれば後は自然に還るだけ。そこには文明社会の道具としての非情が満ちている。そんな「廃道」に情熱を傾ける男が「ヨッキれん」こと平沼義之。全身全霊を込めた探索と、詳細な文献調査、膨大な蓄積からの考察。あまりに莫大な文章量と写真数から書籍化は不可能と思われたWEBサイト「山さ行がねが」が、ここに新たな読み物として誕生!
目次
第1章 加須良林道(岐阜県・富山県)
第2章 数坂隧道(群馬県)
第3章 三郷スカイライン(長野県)
第4章 千頭森林鉄道大間川支線(静岡県)
第5章 束松新道(福島県)
第6章 鵲橋(栃木県)
第7章 鳥越林道(三重県)
第8章 武陵洞(千葉県)
著者等紹介
平沼義之[ヒラヌマヨシユキ]
1977年千葉県松戸市生まれ。2000年に開設した廃道系サイト『山さ行がねが』は、現在(2016年7月)までに3500万アクセスを数える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジンベエ親分
53
廃道、廃鉄道、廃隧道、そして廃橋マニアである著者の探索記録の本。webサイト「山さ行がねが」にある膨大な記録での文章ほどテンションは高くないが、それでも十分すぎるほどヤバくアツく「廃」への愛に溢れた本。「廃」を愛するということは、それに携わり関わって今は世間から忘れ去られてしまった人々を愛することであり、著者の廃道を探索し、そしてその歴史を丹念に調べ上げ、熱量を持った文章にする行為に、その愛が溢れている。値段が倍になっても良いから、写真がカラーであったならもっと良かったのだが、それはwebサイトでw2019/01/11
hatayan
43
廃道探索のウェブサイトを運営する著者がより抜きの記録を書籍化。 地誌の記録を頼りに目標を設定。崩れ落ちそうな橋を恐る恐る渡り、使われなくなったトンネルでは入口の土砂を乗り越えて内部を探索。崩壊した法面は時間をかけて慎重に通過。一歩間違うと事故と隣り合わせの状況でも臆することはありません。 著者を駆り立てるのは、苦労して道を切り開いた先人への敬意、廃道になった後も残る石垣やトンネルなどの構造物への好奇心。 文庫本ゆえ写真がモノクロであることが惜しまれますが、濃密な記録はウェブサイトで堪能することができます。2019/12/25
みほ (o^-^o)
19
巻機山に登った際に気になった清水峠への道を検索していて、偶然見つけたヨッキれんのWEBサイト「山さ行がねが」があまりにも面白くて、平山義之さんの本を三冊購入しました。その一冊目。やはり素晴らしい!往時人々の夢と希望で開通した多くの道が、やがて時代の流れと共に使われなくなり、忘れ去られていく。そんな廃道をひたすら探索する冒険譚です。多くの資料を読み込み、当時の人々の暮らしに思いをはせ、その歴史を辿ります。ヨッキれんの洞察力と、共感力に驚かされます。もちろん実行力にも!自分にはとても真似できない冒険に出発!2021/08/14
タカボー
16
この人のブログ「山さ行がねが」で無想吊橋の回を見て、これが凄かった!もう板が外れてる恐怖の吊橋で、私も登山をするので危険な場所は割と好きですが、これは俺は無理だわ〜と思った(興味ある方見てください。後悔させません)。そんな場所を踏破するこの人の勇気を讃えて、この本を買いました。この本の中では華厳の滝の鵲橋、いいな。整備して遊歩道として復活させてほしい。2018年おすすめランキングの1位に山村正光「車窓の山旅」を選びましたが、じっぴコンパクト文庫、やるなぁ。いい仕事してますね。2020/06/20
shamrock
15
著者はすげえ愛と行動力と体力をお持ちの様子。楽しい読書であった。華厳滝に行きたい。2019/01/18
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