内容説明
本書は「百人一首」に収録された歌をよんだ人に一人ずつ現れてもらい、歌を作ったときの気持ちを説明してもらうというスタイルで書かれています。それは、100人の歌人が歌にこめた思いを、現代の子どもたちにわかりやすく解説するためです。「季節の美しさ」「恋のときめき、切なさ」「人生」「旅」などを歌ったその思いは今の日本人と変わらないこと、五七五七七の和歌の世界で豊かな詩情を表現できることなど、「百人一首」の世界をより深く楽しめます。
目次
四季の歌(花の色は…(小野小町)
君がため…(光孝天皇)
久方の…(紀友則) ほか)
恋の歌(足引きの…(柿本人麿)
筑波嶺の…(陽成院)
陸奥の…(河原左大臣) ほか)
日々のくらしの歌(天の原…(安倍仲麻呂)
わたの原…(参議篁)
立別れ…(中納言行平) ほか)
著者等紹介
柏野和佳子[カシノワカコ]
国立国語研究所・言語資源研究系・准教授。国語辞典の辞書記述、現代に生きる古風な語について研究中。公開イベントや出前授業などジュニア向け活動に取り組む
市村太郎[イチムラタロウ]
国立国語研究所・コーパス開発センター・プロジェクト非常勤研究員。主に中・近世から現代にかけての日本語の歴史を研究。「日本語歴史コーパス」の構築、特に狂言・洒落本のコーパスの開発に従事している
平本智弥[ヒラモトチヤ]
国立国語研究所・コーパス開発センター・技術補佐員。辞書記述の研究のほか、小学生が日本語や辞書に親しむための活動に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。