内容説明
人間と妖が共存する閉ざされた島・暗天街の真実を記録する若き情報屋の運命とは―レトロ奇天烈画家・壺也が描く、コミック&イラスト集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カナン
29
シノワズリを基調に描かれる、閉ざされた島暗転街の絢爛豪華で退廃的な世界。登場人物の大半が少年少女なので描き分けに少々難儀している様子があるが、煌びやかでありつつも倫理的道徳的な猛毒と暴力、流血が多く、美しいディストピア、閉鎖された箱庭というテーマが好きな人には刺さるかも。画集と漫画の美味しいとこどりなので、一枚一枚の絵の書き込みが非常に繊細で目の保養。見世物小屋劇場や陰暦集の子達の小噺が読みたかったな。透ける三つ目、雨天童女、記憶蘇生、あと作中ポスターの電影(映画)「華吹き童女」の本編が見たい。毒花かな?2025/07/19
さくりや
11
これはこれでアリだが期待していたものではなかった。架空の孤島・暗天街を舞台にした夢と現の狭間のような物語群。帯に「オールカラー」「コミック&イラスト集」とあるので絵で魅せる感じかと思いきや説明文がめちゃめちゃ多い。その割にコミックの方にストーリー性はあんまりない。何がしたいのかよく分からない1冊だったがレトロと奇天烈の世界に浸りたいときには良いかもね。2019/02/13
森鴎外
10
とても綺麗な作品 壺也さん結構好きかもしれない2019/09/25
高宮朱雀
9
レトロチックな画風と色彩、裏表紙の登場人物が魅力的で購入。世界観も独特。 コミックと画集を合わせたような構成で、エピソードとエピソードの間の補足情報として関連する作品が紹介されているという、これまで見た事の無い造りだと思う。 イラストはレトロさと共にどこかアングラで頽廃的な雰囲気がある。流血していたり、薄っすら血が浮いたような作品が多い為、痛みに弱い人、流血が苦手な人は目を背けてしまいそう。 チラ見してる風で、実は目が離せなくなる、そんな不思議な感覚を覚える。2018/10/20
芙蓉
8
初読漫画家さん。本屋さんで平積みされていて一目ぼれしてあらすじを読んだら面白そうだったので購入。オールカラーの本。人間と妖が共存する島・暗天街。そこに住む人々、妖。剥製市場、奇病、自警団など。想像力を刺激された。2019/04/21