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本多静六 日本の森林を育てた人

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  • サイズ B6判/ページ数 298p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408395920
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

内容説明

いま脚光を浴びる“蓄財の神様”本多静六の林学者としての業績をまとめた、初の評伝。近代日本の知られざる偉業に、歴史・自然科学の両面から光を当てた価値ある一冊。

目次

序章 本多静六小伝
第1章 鉄道防雪林の創設と育成
第2章 清澄演習林の創設
第3章 日比谷公園の誕生
第4章 水道水源林の育成
第5章 赤松亡国論の真意
第6章 明治神宮の森づくり
第7章 わが国における国立公園設置運動
第8章 埼玉県有林と本多育英会
第9章 都市公園設計の思想
第10章 湯布院温泉の発展と本多静六

著者等紹介

遠山益[トオヤマススム]
お茶の水大学名誉教授(生物学)。本多静六縁戚。1930(昭和5)年、福島県会津若松市生まれ。54年、東京教育大学理学部生物学科卒業。62年、同大学大学院博士課程修了、理学博士。70年から2年間、カリフォルニア大学ポストドクトラルフェローとして渡米。74年、お茶の水女子大学助教授となり、のち教授に。96年、定年退官。その間の85年には文部省在外研究員として英オックスフォード大へ派遣される。98年から2004年まで聖学院大学教授をつとめた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マリリン

38
日比谷公園等の設計施工に関わった本多氏の経歴は破天荒で魅力的。林相・樹木の根回し・天然更新...知らなかった言葉に興味をそそられる。第4章「 水道水源林の育成」は、特に生活に密着した問題なので興味深い。気象条件の緩和や空気の清澄化作用等のため保護育成は重要。樹木の葉面や樹皮から発散される香気性有機化合物は心身のリフレッシュ作用がある。奥多摩原水源林は行ってみたい。落枝や落葉等の有機物が微生物や小動物により分解されできた土壌は保水力が大きい。水不足問題の根源を改めて感じた。天災でなく人災(政策)だったのか。2021/02/13

yamakujira

2
蓄財に長けていたというと守銭奴と誤解されそうだが、本多の私財はどれだけ公共に施されたのだろう。先だつものは金なんだな。林学者としての事績は尊敬に値する。奥秩父の水源林保全も、大菩薩の森林再生も、明治神宮の鎮守の森も、みんな本多の尽力があったんだ。すごい人だと思う。 (★★★★★)

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