内容説明
タルムードとは日本語で「偉大な研究」ということである。ユダヤ民族を五〇〇〇年にわたって支えてきた生活規範である。この本ではこの膨大な聖典についてできる限り忠実に解説を試みた。タルムードの扉を開くものはあなた自身の心である。
目次
第1章 タルムードとは?
第2章 三人の偉大なラビの話
第3章 人生の知恵
第4章 家族・人間関係の知恵
第5章 社会・教育の知恵
第6章 判断の知恵
第7章 格言の知恵
第8章 5000年の知恵実践例
著者等紹介
トケイヤー,ラビ・マービン[トケイヤー,ラビマービン][Tokayer,Marvin]
1936年9月4日、ニューヨーク生まれ。1958年、同市イェシバ大学卒。1962年、ラビ(ユダヤ教の牧師)の資格を取得。1967年、東京広尾に日本ユダヤ教団設立。初代ラビに就任し、1976年まで活躍
加瀬英明[カセヒデアキ]
1936年東京生まれ。慶応義塾大学経済学部中退。1967年『ブリタニカ国際百科事典』初代編集長。現在は、外交評論家として国内外で、執筆、講演、映画製作など広く活躍
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nocturne2015
6
二人の男の子が煙突を掃除している、から始まる小話集。これといった話が所々出てくるので、気が抜けない。個人的にはタルムードの眼の章の、金言集がお気に入り。2024/04/29
まつき
6
タルムードという言葉自体はじめて目にして読んでみたいと思った。本書に引用されている事例は比喩的で、確かに読むだけでなく自ら深く考えて理解しなければ何を意味するかもわからないし、理解するにはかなりの時間がかかりそうだ。習慣的にこんな勉強をしていたら他にも応用がきいて確かに賢くなりそう。2015/08/19
B.J.
5
●聖書によると、世界は、1・2・・・6日目に完成し、人間は、その最後の6日目につくられた。なぜ人間が最後につくられたのか。人間に自然に対する謙虚さを教える為である。 ●悪魔は、人を訪ねるのにあまりにも忙しすぎるときは、その代理として、酒をよこす。 ●朝寝坊して昼間酒を飲み、夕方くだらぬ話をしていれば、人間は一生を楽々と棒に振れる。 ●妻を理由なくいじめるな。神は彼女の涙の粒を数えるから。 ●お金は神からの贈り物を買う機会を与えてくれる。 ・・・本文より2020/03/16
永留哲也
2
ユダヤ人が学びの民である事がよくわかった。教育に力を入れている。そんな中で育った子どもが成功していくのはわかる気がした。小さい時から自分で考える事を繰り返すユダヤ人。見習う事がいっぱいあった。2020/01/20
まふ
1
ユダヤの聖典タルムードの内容の若干の解説。ユダヤ人がカネに執着する理屈がこの書からも読み取れた。やはり、どこか我々とは異なるものを持っている。近隣の諸民族が歴史の中に埋没しているのに比べると、明確に自らを主張し、はっきりと特別な民族であることを印象づけている。並大抵の民族ではない。粘液質の民族だ。日本人の対極にある民族と言う気がする。好きにはなれそうもない。2004/10/27