内容説明
伝統美の世界へあなたを誘う日本庭園。なぜ美しいのか、その隠されたその仕組みがわかる観賞ガイド。これだけは知っておきたい用語/見ておきたい名園35付き。
目次
第1章 庭園が変わる、建築が変わる
第2章 日本庭園の源流を探る
第3章 庭園史を彩る人物物語
第4章 施主の夢、造り手の腕
第5章 景観を左右する道具考
第6章 比較・日本の庭と外国の庭
著者等紹介
田中昭三[タナカショウゾウ]
1943年和歌山県生まれ。京都大学文学部卒。日本の伝統文化の出版に携わる。『探訪日本の庭』全10巻、『探訪日本の古寺』全15巻、『日本庭園集成』全6巻、『入江泰吉の大和路』全5巻(以上小学館)、『日本の庭園美』全10巻、『アジアの仏像』上下(以上集英社)、『図解楽しい庭造り大百科』全5巻、『日本の仏像大百科』全5巻(以上ぎょうせい)、『古都庭の旅』全4巻(読売新聞社)、『四国八十八か所めぐり』『熊野古道を歩く』(以上JTB出版局)などをプロデュース。平成10年度通産省:先導的コンテンツ市場環境整備事業『名勝庭園デジタルアーカイブ 西芳寺~築庭当初の再現と現状』の総合ディレクター
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にがうり
11
日本庭園は知識がないと、何もない、よくわからない、つまらない空間となってしまう。本書は、名庭の石組みがただの石にしか見えないド素人にも、著者なりの解釈、推測も織り交ぜて、日本庭園の愉しみを面白く教えてくれる。石に宿る魂を感じたり、石が語りかけてくれるようになったら愉しいだろうなあ。2019/08/30
55くまごろう
2
外国人旅行客に大変人気のある日本庭園。個々の庭園の解説ではなく、日本庭園全般に流れる文化・歴史的背景を知りたいと考え、本書を手にした。そしてその目的に基本的にかなった内容だったと言える。日本の庭園の変遷と、その原因とも言える外的要因などが、具体的な事例とともに詳しく解説されている。ただ一つ、著者の庭園愛が強いためか、やや根拠に欠け、飛躍する著者の想像による思い入れ的な記述も多かった。自分としては、広く認知された事実が知りたかったのであり、その点は注意深く読む必要があった。2019/07/16
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