この響きの中に―私の音楽・酒・人生

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408394657
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C0095

内容説明

1908年生まれ、世界現役最高齢の指揮者として内外の尊敬を一身に集める筆者が、半世紀にわたり書き綴ってきた珠玉の随筆の数々。フルトヴェングラー、グレン・グールド、甘粕正彦、坂東三津五郎、井上靖…きら星の如き人達との出会いから、青春の日の想い出、音楽論、そしてこよなく愛する酒と味の話題の至るまで、人間・朝比奈隆の比類なき大きさと魅力を伝える一冊。

目次

1 忘れ得ぬ人(フルトヴェングラー回想;聖なる指揮台に立ちて;生きているフルトヴェングラー ほか)
2 酒味閑談(わが音楽と酒の旅;酒談・楽談;太陽の酒 ほか)
3 語る(芸事は理論より年数;サッカーで鍛えた高校時代;メッテル先生にあこがれて京大へ ほか)
4 辿り来し道(京大法学部回想;老いてなお若き「京都」;『世界文化史大系』 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじさん

82
朝比奈隆の存在を意識したのは、1996年に88歳でシカゴ交響楽団でブルックナーの交響曲第5番を指揮したことが話題になった年でした。音楽学校を出ない指揮者として有名で、大阪フィルハーモニ交響楽団の指揮者として活躍していることは知っていましたが。生の演奏を聞く機会はありませんでした。手元には、大阪フィルによるブルックナー交響曲第7番、ベートーヴェン交響曲第3番があり良く聞いています。本は、Ⅰ忘れ得ぬ人、Ⅲ語る、Ⅳ辿り来し道が素晴らしい。氏の語るベートーヴェン論は読み応えあり。クラシック好きにお勧めです。 2021/06/01

蘭奢待

0
朝比奈隆の存在は無論知っていたが、演奏を聴いた事はなかった。NHK FMで氏のブルックナーをたまたま耳にし、感銘を受けた。一気に朝比奈隆熱が高まり本書を入手。戦前、戦中、戦後と活躍してきた、まさに日本のクラシック界を立ち上げてきた人である。ウィルヘルム・フルトヴェングラーとのやり取りや、グレン・グールドとの共演の様子がしびれる。2016/12/25

カンパネルラ

0
指揮者朝比奈の食や文化のエッセイに自伝的な過去を書いている。内容的には少し古臭い倫理感やセンスもあるが、音楽家としての歴史は非常に興味深いものがあった2006/08/08

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