内容説明
街にあるもの。私たちを取り囲んでいるもの。街と街の間にあるもの。集めることで見えてくる。道路は、川は、公園は、どのようにデザインされているんだろう?誰が、どのように使うのか。誰がどう維持管理していくのか。私たちが意識せずにすむのか、あえて意識させるのか。そんなことも見えてくる、家と家、街と街の間の図鑑です。
目次
第1章 街にあるもの(配管のなかま;足場のなかま;玄関灯 ほか)
第2章 私たちを取り囲んでいるもの(道路のなかま;交差点のなかま;坂道のなかま ほか)
第3章 街と街の間にあるもの(川の総説;川そのものと周辺のいろいろ;ダムのなかま ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なる
47
これはすごい。街にあふれている機能的なパーツにひたすら注目した図鑑で、ガス管・排気ダクト・通信ケーブルといった配管に注目したもの、工事現場の足場に注目したもの、玄関灯、室外機、メーター、給水塔といった工業デザインに着目したものから、神社仏閣、商店街、はたまた路上園芸(たまに一般家庭の玄関先に添えられた植木鉢など)に至るまで多種多彩なモノの細かい解説までしている。と思ったらこれまた団地の見究と同じくデイリーポータルZに関連する書籍だった。なんなんだこの読むタモリ倶楽部は。波長が合う。やや同属嫌悪もありつつ。2022/02/05
Tadashi_N
26
名前のないものはない。2021/10/16
てつJapan
21
【良かった】道路や鉄塔、メーターや配管など日常的に街に存在するものの図鑑本。編集者がデイリーポータルZ寄稿者のためか、ゆるい一方マニアな知識が書いている本。2021/10/29
そうさん
18
登録もれ。このシリーズ、本当に素晴らしいと思う。子どもは喜んで見ていたが、前回よりも信号の出番が少ないことだけが残念なよう。やはりそこなのね。興味の範囲は今後どんどん広がっていく(多分)と思うので、是非とも再読したい!続編も出てほしい!2020/09/24
nbhd
16
使い道のない知識をひとつ手に入れた。建設現場に組まれている「足場」のうち、もっとも地面に近い足場は「地上第一の布」と呼ばれているそうだ。街角路上本2冊めを読みながら、自分の街角癖(ヘキ)が少し見えてきた。僕はどうやら、電気メーターとか鉄塔みたいな「インフラ」カテゴリーにはそんなに興味がない。それよりか「路上園芸」「残余地」のような、たぶん「人のどうしようもない営み」や「時間性」が刻まれたものに親しみを覚えるようだ。大山顕さんが結論した「都市鑑賞」の定義【見過ぎてわけがわからなくなること】にシビれた。2022/04/15