内容説明
江戸時代にたびたび起こった、「改易」(取り潰し)や「転封」(引っ越し)。お家騒動や刃傷沙汰、世継断絶から、職務の怠慢に色恋沙汰に酒席の狼藉に至るまで、その理由は多岐にわたる。大名や家臣たちはその都度、多大な苦労を強いられることとなった。特に転封では長距離の移動、膨大な費用など、負担もただ事ではなかった。彼らがなぜ取り潰されたか、転封を命じられたか、そしてその後どうなったか。これらをひもとくことで、江戸期の政策や各地の国づくりが浮き上がってくる!
目次
1 だれがどう決めていた?改易・転封のしくみ(「改易」と「転封」とは?徳川家の陰謀うごめく大名統制策;「減封」「加封」…違いは何?「転封」に関連する用語 ほか)
2 勢力図の一大書き換えとなった!関ケ原の戦いによる改易・転封(関ケ原の戦いの敗戦で処罰を受けた西軍の主力大名の末路;うれしいような、うれしくないような…東軍についた大名の大移動 ほか)
3 幕府には逆らえない!江戸期の改易・転封(世嗣断絶、乱心、法令違反…。江戸時代における改易・転封の理由;茶の湯の影響力を怖れた幕府に切腹を命じられた古田重然 ほか)
4 意外に多かった!幕末~明治の改易・転封(最後の改易は幕府でなく、新政府に命じられていた!;明治維新後、徳川宗家の都合で房総半島に移された静岡の藩主たち ほか)
5 自業自得すぎる…。残念な改易・転封(盗人を倒した家臣の引き渡しを拒否!怒りのままに藩を放棄した天野康景;酒乱コンビ・稲葉通重と津田信成は女性に乱暴狼藉を働いて改易に ほか)
著者等紹介
山本博文[ヤマモトヒロフミ]
歴史学者(日本近世史)。1957年岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院人文科学研究科修士課程修了。文学博士。東京大学史料編纂所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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