内容説明
いまだ謎が多く、正確に解き明かされていない「本能寺の変」。実は史料によって、変の時系列や描写が異なる。変に至るまで、誰が、どういう理由で、どのように関係しているのか。いままで注目されてこなかった、天正10年の史料が、その矛盾点を見事に整理してくれる。著者の丹念な読み解きと大胆な推測で、いま、「本能寺の変」への道程がきれいに浮かび上がる!
目次
プロローグ 4か月後までに編まれた内外二つの史料とは?
1 本能寺の真実(それは朝討ち、日の出後45分ほど過ぎた午前5時30分前頃に始まった;本能寺の変の経過を約15分ごとに、ほぼ完全に復元;嫡男の織田信忠こそが謀反人!;変の5日前、清水の観能会後に持たれた密会こそ“信長を討つ談合”だった)
2 信長炎上の真実(想定外の上様の死に、クーデター派の叫び「約束が違う!」;変の真相を解き明かす鍵はキリスト教;いったい何者らがクーデター計画を立て、推進したのか?;なぜ、光秀は割を食いかねない役回り本能寺包囲を引き受けたのか)
エピローグ 光秀冤罪の淵源、信長の遺骸消失のミステリー
著者等紹介
斎藤忠[サイトウタダシ]
1957年、埼玉県熊谷市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。フリージャーナリストとして活躍。農業誌『菜園王』(国書刊行会)の編集長を2002年より5年間、務める。長年、日本史の研究を続ける。『聖書』研究にも造詣が深い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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