出版社内容情報
バーフバリのヒットでも注目のインド神話が、この一冊でまるわかり! 大人気イラストレーター三村晴子氏による美麗イラスト満載!
内容説明
人間味あふれる神々は、迷い、戦い、愛に生きる。ラーマ、クリシュナ、シヴァ、ガネーシャ!強烈な個性がぶつかりあう忘我混沌の物語!2大叙事詩『ラーマーヤナ』『マハーバーラタ』の世界観から各神々の特徴や逸話まで、この一冊でまるわかり!
目次
序章 インド神話とは何か?
第1章 インド神話の世界観―破壊と再生を繰り返す壮大なる宇宙創造
第2章 インド神話の神々―ヴィシュヌ、シヴァの眷属、古き神々…個性豊かな神様たち
第3章 神々の事件簿―神々や英雄たちが引き起こした数々の大事件
第4章 インド神話の文化―インド神話に登場する文字や呪術、アイテム、動物たち
終章 現代に息づくインド神話―インドの祭り、文化、宗教、風習など
著者等紹介
天竺奇譚[テンジクキタン]
作家、インド神話・インド文化研究家。東海大学大学院文学研究科博士課程前期修了。文明学専攻。専門は南アジア文明、ヒンドゥー教図像学。学生時代よりWebサイト『天竺奇譚』を運営して、聖と俗を併せ持つインドの神様たちの魅力をわかりやすい紹介とイラストで発信し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
30
とても良いインド神話入門。インド神話とはどういうものか、エピソードや有名な人物(神)たちをまとめてる。別の世界、その価値観について知ることが出来るのでそれをとても面白く感じた。2019/09/28
活字スキー
22
『RRR』の読み解きに関するネット記事を多数あげておられる天竺奇譚さんが、やたら大勢の神やら魔神やら仙人やらがしっちゃかめっちゃかの限りを繰り広げて「なるほど、わからん」となりがちなインド神話をわかりやすく紹介。古代のヴェーダに始まり、北方からやってきたアーリア人が主導する統治手段としてのバラモン教を経て、ジャイナ教や仏教などの派生、イスラム教の侵攻などに対抗すべく変化を続けながらインドに広く根付いたヒンドゥー教。現実の不条理や人間の業を幾重にも織り込みながら、これからも愛され語り継がれてゆくのだろう。2023/11/28
えも
21
さすがインド。神々と魔神とが争ったり、神様なのに暴れたり盗んだり横恋慕したり滅ぼしたり、傍若無人で個性溢れる混沌としたところが、もう、とても魅力的♪▼日本の八百万の神もギリシャ神話もこんな感じで、多神教は包容力があって良いですが、インドは特にムチムチしてるね▼とても分かりやすく面白い入門書でした。2020/03/14
mittsko
17
実は私、本著者の旧名・だーきに(Dakini)さんのネットサイト『天竺奇譚』を、インターネット接続もおぼつかない最初期から拝読してました…(=゚ω゚)ノ たしかなインド神話理解を、てんこ盛りにして、しかも一般向けにヴィジュアル化して届けてくれる、鍛えぬかれたその手腕は本書でも健在 まぁとにかく圧倒される一冊です 数十年の蓄積を浴びられる喜びを感じられます ※ 「じっぴコンパクト新書」「いちばんわかりやすい」シリーズ中の一冊。韓国・台湾でも翻訳されているとの由 すばらしいね 三村晴子氏のイラスト満載!2024/01/07
Sakie
11
インド映画には神様や礼拝、祭りが日常的に描かれるので、学んでみた。主神ヴィシュヌを筆頭に、バラモン教/ヒンドゥー教が他宗教や土俗の神までも無理やり取り込んでいるため、凄まじい数かつ複雑な属性を持っている。熱量が半端ない。こうなってくると、信仰する宗教の別はあれど、あとは"推し"の神を祀った寺院に詣でる、くらいのノリなのかもしれない。たくさんの腕を持つ黒い肌の女神が南インド映画によく出てくる。一概にカーリーと同一ではないのかもしれないが、いずれも激しい気性の持ち主とみる。私の推しはドゥルガーとしておく。2025/05/10