内容説明
県民性に隠された事実。境界線には悲喜こもごも様々なドラマが隠されていた!
目次
1 「廃藩置県」から「四十七都道府県」の成立へ
2 県境に秘められた歴史
3 なぜそこに県境がある?
4 ニッポン縦断県境をめぐる争い
5 市町村境・旧国境の知られざる秘密
6 地図で見つけた所属と境界の未定地
著者等紹介
浅井建爾[アサイケンジ]
地理、地図研究家。日本国際地図学会会員。青年時代に自転車で全国を旅行して以来、地図、地名、鉄道などを題材にした著作活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mr.チャーリー
31
日本国内の県境や境界線について92の不思議な事例を紹介し、380ページの大変読みごたえのある内容です。境が決まるまで様々な争いや歴史的な出来事があったのだなぁと認識させられます。現在でも境が明確になっていないところも少なくないようで、境を決めるのは簡単な事ではないと感じます。著者の説明文は分かりやすいのですが、同時に掲載している地図が小さかったり、広範囲の地図のため詳細がわかりにくかったり、その点を改善されると更に理解が深まると思います。2020/11/03
Gummo
11
県境・市町村境の歴史的変遷や境界未定地などを紹介。実に面白い。現在の47都道府県は、1871年の廃藩置県で誕生したのではない。府藩県三治制(3府41県261藩)から廃藩置県(3府302県)を経て、一時は3府35県に統合。その後行き過ぎた統合を修正し、1888年の香川県誕生をもって、ほぼ現在の県境が完成。その後も県境変更は続いており、2005年に長野県山口村が岐阜県中津川市に越県編入されたことは記憶に新しい。また県境未定の地が20都県に存在しているとか。県境ですらこうだもの、国境画定が難しいのもうなずける。2013/07/20
Hiroki Nishizumi
2
ウンチクは貯まるが、”なぜそうなった”の突っ込みが弱いのが難点2016/07/02
Hiroki Nishizumi
2
財政と治水、それに加えて海上利権、境を決めるためにこれらの重要性が分かった。2015/09/13
Tonex
1
『知らなかった!驚いた!日本全国「県境」の謎』(2007年)と『なんだこりゃ?!まだまだあるぞ「県境」&「境界線」の謎』(2009年)を1冊にまとめたものだが、こちらのほうが読みやすい。2017/05/16