内容説明
落語の成り立ちから、志ん生、文楽、円生らがキラ星のごとく活躍する昭和黄金期を経て、平成の落語事情までを紹介。読んで面白い古典落語傑作選50本収録!物故した名人達を生い立ちからその芸風などを、間近に接していた著者ならではの視点で活写。やさしくて詳しい落語入門書!
目次
第1章 落語の歴史(プロ落語家第一号―三笑亭可楽;巨匠三遊亭円朝の華麗な芝居噺;円朝人情噺の誕生;ラジオ放送の本格化 ほか)
第2章 古典落語傑作選(あくび指南;明烏;愛宕山;あたま山 ほか)
第3章 落語名人列伝(三代目 三遊亭金馬;八代目 桂文楽;五代目 古今亭志ん生;六代目 春風亭柳橋 ほか)
著者等紹介
橘左近[タチバナサコン]
昭和9年、長野県飯田市生まれ。寄席文学橘流家元・橘右近に師事し、昭和39年に左近の名を許される。人気テレビ番組「笑点」のカレンダーの制作なども手掛けている。平成11年に林家彦六特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ローリー
7
図書館で借りました。落語には前々から興味があったものの、こういう解説本って読んだ事ないなと借りてみました。テレビラジオで見聴きすることが多かったですし、外出先で本を読み終えて暇な時にYouTubeで落語を聴いたりしていたので、思いの外、知っている話が多かったです。これからは知らない話も探してみたいと思います。あと、落語家さんには全く興味がなかったので詳しくなかったのですが、これを機にちょっと気にしてみようかと思いました。作者の方もどこかで見た事があるなと思ったら、笑点の方でしたね。2014/05/31
6だ
3
値段なりな感じ。これより薄い内容で1000円超える本もある事を思えば入門用には手頃かも。 欲を言えば第二章で一席毎の粗筋をもっと削って題名だけ紹介した話をキチンと取り上げたり、第三章も各人の楽屋風景等エピソード(噺家ではないが近い位置にいる関係者なりに見聞した話はもっとある筈)をもう少し入れてくれると落語入門は済ました位の人達にももっと楽しめる内容になった気がする。2014/06/23
Kazuo Ebihara
1
著者は、寄席文字「橘流」の第一人者。 落語初心者に向けて、 落語の歴史と、 古典落語傑作50選、 昭和の名人列伝を語っています。 昔から、噺家の出演契約をめぐる定席やメディアとの争いは絶えず、 複数団体が分裂、再結成を繰り返す要因となっているようです。 長野県に生まれ、 高校時代から新宿末廣亭に通い、 社会人を経て寄席文字の世界に入った著者。 落語愛に溢れています。2023/09/18
刷子筆男
1
名作の筋立てのページは、類書がゴマンとあるので割愛。イイのは、物故した「昭和の名人たち」の紹介パートで、もはや生では絶対聞きようのない人たちが「どんな人であったのか」は、端的に解る(意外と、こうしてコンパクトにまとまっているものは、ない)。志ん生から談志まで……。筆者の愛ゆえにか、彼らが巻き起こした各種騒動については、薄め。2014/07/04
d=(^o^)=b
0
入門としてはとてもわかりやすい。さらに、このあと誰の噺を聴いてみるかという予定もたてやすい2016/07/10
-
- 和書
- 牛乳をめぐる10の神話