内容説明
警察内部から見た迷宮事件の顛末、捜査陣が陥る迷宮の罠。現場と組織を熟知する元・警視正が、重要未解決事件を基に、警察捜査の根本を問う。
目次
第1章 実録 迷宮捜査の構図(アリバイを重視しすぎて迷宮入りか?―世田谷一家四人殺害事件;組織を守る意識が災いして迷宮入りか?―国松孝次警察庁長官狙撃事件;刑事部と公安部の対立が迷宮入りの原因か?―朝日新聞阪神支局襲撃等関連事件 ほか)
第2章 問題 組織捜査の過ち(他に大事件が発生し、初動捜査に全力が尽くせなかった―八王子市女子高生ら三人射殺事件;なぜ、捜査の洗い直しをしないのか?―八王子安井商店親子強盗殺人事件;ずさんな捜査指揮―京都日野小児童殺害事件)
第3章 提言 現代の捜査哲学(今こそ、「破れ窓理論」の実践を―迷宮を生む軽微事件軽視の風潮;旧態依然とした日本警察への挑戦―グリコ・森永事件;迷宮入りを阻止せよ!―三億円現金輸送車強奪事件)
著者等紹介
来栖三郎[クルスサブロウ]
1931年、茨城県生まれ。中央大学法学部卒業。1951年、警視庁に巡査として入庁。入庁後は、東京都内の警察各署に勤務し、一貫して犯罪捜査に従事する。警視庁本部では、捜査第一課、捜査第二課、第二機動捜査隊、第一自動車警ら隊、鑑識課、刑事総務部に勤務。1992年、警視正で退職。同年、株式会社カプコンなど、民間企業数社の監査役に就任する。1998年、監査役を退職
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