内容説明
たったひと晩、たったひとつの出来事によって、人生がガラリと変わってしまう。うだつの上がらなかった男が突然日本中の注目を浴びるようになったり、不遇をかこっていた人間がいきなり大スターになって巨万の富を得る。子どものころに読んだおとぎ話の現象が、プロレスの世界では時々起こる。その行動によって時に新たなキャラクターを獲得し、その闘い絵巻によって観客を魅了していく。本書では選手と事件の解説、その事件から後にどのような影響・展開があったかを説明していく。ぜひ、「あなた(読者)が彼の立場に立ったら、同じように行動できるか?」という気持ちになって読み進めてほしい。
目次
1 新日本プロレス編Part1―1970~1980年代
2 全日本プロレス編
3 UWF系編
4 新日本プロレス編Part2―1990~2000年代
5 FMW編
6 新日本プロレス編Part3―2000年代後半~
著者等紹介
高崎計三[タカサキケイゾウ]
1970年福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社で書籍・トレーディングカードなどを担当し、『船木誠勝のハイブリッド肉体改造法』などを企画・編集。(株)まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。格闘技・プロレスを中心に、ライター・編集者として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Miya-G(みやじい)
8
学生時代からのプロレス好きで随分経ちます。自分の知っているプロレス史は終盤の方だけ。Uインターなんぞは、観る気すら無かった。3分で終わる試合なんて会場にいたら損した気分になるもん。さて、本文の中でイチバン染みた選手はやはり「棚橋弘至」だ。暗黒時代を目の当たりにした身なので。三沢のマスクを脱ぐ覚悟が歴史から伺えた。覚悟で言うとハヤブサ。大仁田の引退試合に出てFMWを引っ張ろうとする覚悟。そんな何度でも立ち上がろうとするプロレスはやっぱり好きなのです。2017/07/30
佐藤光弘
6
日本のプロレスは、大相撲を廃業した力道山によって始められた。街頭テレビでの勇姿に、国民は酔いしれた。力道山の死後、高度経済成長の中、世界を相手に戦った、東洋の巨人ジャイアント馬場。モハメッド・アリと死闘を繰り広げるなど、ジャンルを超えて世間と戦った、燃える闘魂アントニオ猪木。彼らに続くレスラーたちの、歴史的な分岐点を捉え、「自分の人生に置き換えたらどうなるか」という等身大のテーマで、切り込んでいく好著。炎の飛龍。革命戦士。関節技の鬼。四次元殺法。完全無欠のエース。不沈艦。風雲昇り龍。そのとき、時代が動いた2017/01/28
おおきなかぶ
3
プロレスラーのターニング・ポイントから、人としての生き方を学ぶ事が趣旨の本。内容は特に感想を述べる程も無し。表紙のレスラーの似顔絵のチープさも、「レヴェルが違うんだよ!(苦笑)」。2016/06/04
Ryohei Nishimoto
3
知っているエピソードがほとんどではあったけど、やはりゾクゾクするような感覚を味わうことが出来る。プロレスは本当に素晴らしい! 余談だけど、内藤と石井のIWGPタイトルマッチなんか中継見ていて鳥肌立ったもんね…。プロレスの素晴らしさを世の中にもっと広めたいなぁ。2016/05/08
KURENAI-XJAPAN
2
プロレス界で時代ごとに輝いていた人や取り上げられた事件とも言える大きな出来事を学べる一冊です。「プロレスを学ぶ上でこれだけは知っておくように!」とも言えると思いました。今人気レスラーばかりに注目が集まりますが、その前にプロレス界を支えた人達がいる事を若いファンの方々には知ってほしいです。また、自分自身が人に話す時、簡潔にどんな人なのかを伝える勉強にもなりました。まだまだ短かいセンテンスで話す事が苦手なのでプロレス知識だけで無く、少しでもわかりやすく伝えられるようにしたい。2017/06/11