内容説明
ローマ帝国・オスマントルコ・フランス・イギリス・オーストリア・殷~清朝・日本の朝廷と幕府。後宮と大奥を舞台に展開された歴史的事件を豊富なエピソードで紹介。
目次
第1部 後宮のしくみ(西洋の後宮―愛人制度の内幕をのぞく!;東洋の後宮―後宮・大奥・内裏の内側を拝見!)
第2部 後宮を彩る人物列伝(世界史を動かした西洋の愛人たち;帝王を閨房から操った寵姫たち)
著者等紹介
石井美樹子[イシイミキコ]
1971年、津田塾大学大学院博士課程後期課程修了。1974~1978年、英国ケンブリッジ大学大学院で中世英文学・演劇を専攻。文学博士(成城大学)。ケンブリッジ大学東洋学部専任講師、静岡大学教授を経て、神奈川大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おMP夫人
11
やや煽り気味のタイトルと帯のおかげであまり期待していなかったのですが、想像以上に興味を持って読むことができました。2部構成の第1部では愛人制度や後宮の仕組みが紹介されているのですが、ここが突っ込みすぎずに要点をおさえていて良いです。オスマン帝国のハレムもあり、イスラム世界に疎い私にとっては新鮮でした。ただ第2部の人物列伝はもう少し絞っても良かったかもしれません。出てくるのがほとんどフランス人なので。その分、かの国には傾国の美女がたくさんいたということなのでしょうね。それにしても、身を置きたくない世界です。2013/05/06
getsuki
6
第一部は後宮の成り立ちなど、第二部は人物にスポットを当てている。目新しいネタはないものの、分かりやすい説明で読みやすい。2015/04/22
かよこ
3
つまみ食い的薀蓄本。後宮のことは知らなかったので、へぇーってこともあったけど、大奥に関しては目新しいことは無かった。さらさらっと上側を撫でていく感じ。暇つぶしにはなるけど、それぞれもうちょっと知りたいところです。これを足がかりに参考本をあたれば良いのね、きっと。2013/10/08
牧平 学
1
歴史には表と裏があり、本書は裏の部分が書かれた著書です。美貌と才覚で権力を手にした女性たちが重大な歴史を動かしている事実はあまり知られていない。楽しませていただきました。みなさまご注意いを〜2013/05/03
塩豚葱串
0
西洋と東洋の跡継ぎに対する考え方の違いが面白い 西洋→跡継ぎは王妃との間(正式な結婚関係にある相手)の子供のみ。寵妃や愛人との間の子供は庶子で跡を継ぐ権利は無い 東洋→後宮に入っていれば母親は誰でも良い。(但し母親の出身で子供が跡継ぎになれるか変わる)2021/08/24