内容説明
ユダヤ民族が生んだ人類の最も偉大な学者、アインシュタインやフロイトは、傑出したコメディアンでもあった―ユダヤのジョークには、インスピレーションを育み、心のゆとりをもたらし、さらには勇気を与えるエッセンスが満ちあふれている。卓越した才能で世界に君臨し続ける民族の秘密を、ジョークから読み解くユニークな一冊。
目次
第1章 笑育のススメ
第2章 男と女の笑
第3章 神からの笑与
第4章 私欲への一笑
第5章 笑売の極意
第6章 ユダヤ・ジョークの偉効
著者等紹介
トケイヤー,ラビ・マービン[トケイヤー,ラビマービン][Tokayer,Rabbi Marvin]
1936年ニューヨーク生まれ。1958年、同市イェシバ大学卒。1962年、ラビ(ユダヤ教の聖職者)の資格を取得。1967年、東京広尾に日本ユダヤ教団設立。初代ラビに就任し、1976年まで活躍
加瀬英明[カセヒデアキ]
1936年東京生まれ。慶應義塾大学、エール大学、コロンビア大学で学ぶ。1967年『ブリタニカ国際大百科事典』初代編集長。現在は外交評論家として、国内外で幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベイス
49
苦難の歴史を乗り切る処世術として、ユダヤ人が育んできたジョーク。笑いの中に、ユダヤ人の夫婦観、宗教観などが垣間見えて面白い。そこそこ面白いのを1つ紹介。「寄付で集まった金をどう分配するか。カトリックの神父は、地面に円を描き、金を空になげ、円の内に落ちた分は慈善活動に。外は自分の生活費に。プロテスタントの牧師は地面に線を引いて、左は慈善用、右は自分用。ユダヤ教のラビは、神様は空に投げた金を必要と思えば空中でつかみとるだろうから落ちてきたのはすべて自分用に」。もっと面白いジョークを読みたければぜひお手に。2022/01/03
Aminadab
9
ラビ・トケイヤー本をもう1冊。これも初版は1973年で、その後講談社+α文庫に入ったりもしている。いわゆるエスニック・ジョーク(他民族の国民性を他民族があげつらう)とは違って、ユダヤ人同士がやりとりするおとしばなしにいかにもなユダヤ人らしさがにじみ出るのを他民族が面白がる、というジャンル。英語でも同種の本はたくさん出ていて、ウィキペディアにも"Jewish humor"という項目がある(誰か訳して下さい)。タルムード以来教訓話・例え話が大好きな民族なので読み応えあり。2020/08/01
てながあしなが
4
以前読んでいたが、途中で挫折。最近、寝る前に少しずつ読もうと思い立ち、読了。玉石混淆。「賢明なラビ」「三者三様」「10万ドルの持ち主」「基礎知識を要するジョークの世界」が面白かった。「ふしぎなキリスト教」など、橋爪大三郎氏のキリスト教に関する著作を一通り読んでいたためキリスト教に関するジョークが分かったのが地味に嬉しい。2016/11/07
ikatin
1
ジョークのセンスが足りないのかな、理解できてないのかな。笑えたのは良くて三分の一。もう少し小粒でピリリというのがほしかった。2012/05/27
入江・ろばーと
0
ジョークの中に説明的な部分があるのってどうなんだろうなー。あと、「カタコンベ」「グラッドストン」じゃないの?2017/09/11