内容説明
明治6年(1873)年に来日して、東京大学工学部の前身である工部大学校の初代都検(校長)に就任、日本の近代化に多大な功績を残したスコットランド人、ヘンリー・ダイアー。本国に帰国後は不遇の後半生を送ったダイアーが、日本滞在の体験と膨大な資料をもとに、欧米諸国の人々へ愛する日本の実相を紹介すべく執筆した「幻の大著」が、イギリスでの出版後約一世紀を経たいま甦る―。
目次
工部大学校と私
封建制の崩壊
日本人の心情
移行期―明治維新から日英同盟まで
教育の普及
陸軍と海軍
交通と通信手段
産業の発達
伝統工芸と美術界の動向
商業と貿易〔ほか〕
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふらく
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とてもに面白い本です。明治時代にお雇い外国人として来日していた方が帰国後さらに日本を研究し書かれており、主観的ながら客観的という面白い矛盾を含んでいます。歴史的な事実にさらにその時代の自身が接した日本人の思想を併せており、特に道徳や教育を考える上で興味深い事が書かれています。また、訳者が良いのか、本文から抜き出しただけ教訓となるような面白い分節が多くあります。評論はここに書ききれないので別に書きます。また、一読では読みきれない深い本ですので、その際には再読しようと思います。2013/03/12
すぐる
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○2012/08/14