内容説明
1985年(昭60)夏、長い旅に出た。佐賀県の国鉄バス嬉野線竹下町から北海道の日高本線鵡川駅へ、国鉄の鉄道、バス、航路のネットワークをフルに生かして組みたてた最長片道きっぷの旅である。鉄道1万2102.4キロ、バス5655.5キロ、航路113.0キロ、計1万7870.9キロ、23万450円の片道きっぷを手に、激動の国鉄の姿を見つめて記録に留めようと、だれも実行したことのない試みに挑んだ。国鉄のネットワークを記録する旅の記録を送る。この本は、性格は異なるけれども、先に徳間書店から刊行した汽車旅ルポ『日本縦断鈍行最終列車』、フィクション『日本国有鉄道最後の事件』と共に、日本国有鉄道を悼む三部作を構成する。
目次
PART1 佐賀県竹下町を出発する
PART2 東京駅からドリーム号で出発
PART3 ゴールの鵡川駅をめざして出発
PART4 番外編・四国は道後温泉から出発
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
27
これは県内(実際は隣りの市)の図書館本で読みました。 最長片道切符に国鉄バスも組み込んで乗ってみたらどうなるか?といった記録で、例によって光畑茂氏がプランを練り(10ヶ月くらいかかったようです)、国鉄本社の然るべき部署にも協力を仰ぎ、とにかく大変な旅でした。 途中、入院されていた種村氏の実母が亡くなったり、1985年夏の記録ですので日航123便墜落事故に関する記述も出てきます。 各地の路線バス、本社でも全容を把握しきれていないようで、現地ではルート通りには回れない、といった事態がしばしばありましたね。2023/06/20
ココアにんにく
0
19981207読了 図書館借
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