出版社内容情報
千葉県の農家から、教師への希望を胸に東京の学校へ進学した日、伊織は、関東大震災3年後の街で復興から取り残された人々を目の当たりにする。家族、仲間、子どもたちを見つめ、時代の荒波にもまれながらも自分の道を探す伊織。激動の昭和史の起点となる時期に、一人の少女の3年間を描いたスケール大きな物語。
【目次】
内容説明
房総半島の農家に生まれた伊織。温かい家族、楽しい友達に囲まれながら、教師になることを夢見る。そんな彼女が東京に進学して目にしたものとは―。関東大震災、治安維持法など、実際にあったできごとも背景に、「大正」から「昭和」へと移りゆく時代の学生たちが、「今」に語りかけてくる物語。
著者等紹介
茂木ちあき[モテギチアキ]
千葉県生まれ。中学校教員、雑誌編集者等を経て児童書の創作に入る。日本児童文学者協会会員
おとないちあき[オトナイチアキ]
1988年生まれ。イラストレーター。小学生を主人公にした作品で装画、挿絵を担当しているほか、中学生、高校生向けの読み物でも幅広く活躍。おとな向けの作品はさらに多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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雪丸 風人
16
およそ百年前の上総が舞台。主人公は向学心に燃える少女です。女に学問はいらないと言われた時代に、大志を胸に宿した彼女が、さまざまな壁を乗り越え奮闘を重ねます。人目なんか気にしない!とばかりに我が道を邁進する生き方に惹かれますね。とくに素晴らしかったのは人のために動ける意識。世の中から自由が失われてゆく中でも、清々しいまでに真っすぐあろうとする彼女に、心からのエールを送りたくなりましたよ。震災の傷跡が残る当時の東京や、軽んじられた女性のあり方などの学び溢れる描写も見どころです。(対象年齢は12歳半以上かな?)2026/05/13
かはほり
2
大正末期から昭和初期の千葉の農村と東京が舞台の少女の成長を描いた物語。主人公と自分の母と境遇がほとんど同じだった(昭和6年生まれの母とは、学歴以外はほとんど同じ。)ので、この世界に浸ることができたけど、今の中学生くらいの子どもたちには、当時の閉塞感とか息苦しさが伝わるかな? あと育ちの良さから出てくる少女たちの美しい日本語が良いね。NHKの朝ドラになりそうな物語かも。2026/04/26




