出版社内容情報
図書館の清掃員として働く山村春人は、自分をコソコソとつけ回す何者かの気配を感じ、正体をつきとめようとする。正体は、150年前の隠れキリシタンの少女・スミだった。学校に居場所のない夏川大樹とスミは友情を深めていたが、別れの日が近づいていた……。赤旗連載時から話題になった連載小説待望の書籍化!
【目次】
内容説明
あの子の姿はぼくにしか見えないんだ。
著者等紹介
田本真啓[タモトマサヒロ]
1985年長崎県新上五島町生まれ。日本民主主義文学会会員。2012年に進学先から故郷である五島列島に帰郷し、さまざまな職業を経験。2018年「バードウォッチング」で第15回民主文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
19
初作家初出版社。実は2ヶ月前から「赤旗」を購読し始めました。掲載されてる広告は見慣れない会社のものが多く。そのひとつが新日本出版社でした。有田芳生によれば「日本共産党系出版社」だそうで知らない私が世間知らずだっただけですかね!赤旗を読まななかったらこの本に巡り合うことはなかったかも。長崎五島を舞台にした迫害されたキリシタンにつながる人たちの物語。世代を超えての再生は先だって読んだ「生きることでなぜたましいの傷が癒やされるのか」に通じるものがありました。個人でどうにもできないものは過去と未来が癒してくれる↓2025/12/15
めえめえ
8
下調べ無しで読み始めたので、幽霊もしくは過去からタイムスリップして来た女の子とのファンタジー小説かと思っていました。それが第3章でこの話が幕末から新政府における五島のキリシタン迫害の歴史だと分かりました。著者は五島出身とのことで、3人の登場人物の分身にも感じられました。2026/01/04
菱沼
3
ひとりひとり事情を抱えた三人だけでも物語になりそうだけれど、そこに、時を超えて文明開化のころの迫害されたキリシタンの少女がからみ、深みを増している。この娘は「宗教二世」かもしれない。以前、九十九島の黒島に行き、そこの人から五島には今も独特のキリスト信仰があると聞いた。宗教は寛容ではない。青池保子の漫画『ケルン市警オド』によれば、中世のキリスト教徒は異教徒を人間とはみなしておらず、殺すのも略奪するのも当然と考える人もいたらしい。現代でもあまりかわらないかも。ちょっとアスランに吠えてほしいと思った。2025/11/14
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