出版社内容情報
麦ちゃんの目がわるいことに気がついたのは、ママでした。いっしょにめがね屋さんに行って、フレームがうすいすみれ色のめがねを作りました。あした学校でなんていわれるかしら…。引っ込み思案な麦ちゃん。でもめがねをかけると…。繊細な麦ちゃんがどくとくの視点で、クラスのお友だちそれぞれをあたたかく見つめる物語。
【目次】
内容説明
もともと麦ちゃんは人みしりで、口数の少ない子です。引っこみじあんな女の子はめがねをかけると…
著者等紹介
最上一平[モガミイッペイ]
山形県生まれ。『銀のうさぎ』で日本児童文学者協会新人賞、『ぬくい山のきつね』(ともに新日本出版社)で日本児童文学者協会賞、新美南吉児童文学賞、『じぶんの木』(岩崎書店)でひろすけ童話賞、『じゅげむの夏』(佼成出版社)で産経児童出版文化賞JR賞受賞
かつらこ[カツラコ]
造形絵本作家として陶器、招き猫、お面などの立体作品、手描きTシャツ、ガラス絵などの制作を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イカまりこ
3
これ好きだな~。お母さんが近視に気づいてくれてメガネをかけることになった麦ちゃん。メガネをかけたらいつもとは違う同級生の一面が見えてくる。私もメガネデビューした時の恥ずかしさや世界がくっきり見えた嬉しさを思い出した。メガネをかけたから、ってワケじゃないと思うけど、麦ちゃんは新発見を楽しめる子だなぁ。苦手だと思ってた男子も実は気を使ってる子なのかな。いい人だらけの本は嘘っぽいから好きじゃない。この本の登場人物は絶妙な塩梅で「嫌な人」にならなくて素敵。相手のいい面をキャッチできるのも素敵な人の現れだと思う。2025/08/02