出版社内容情報
勤めていた居酒屋がコロナ禍で閉店し、次の就職のアテもないまま失業した美沙。施設出身だと人に打ち明けられず、仕事も長続きしなかった。元同僚の春香が温かく接してくれ、徐々に心を開き始めるが、春香が大けがを負ったと知らせを受ける――。「いいことは何もない」と苦しみながらも懸命に生きる女性たちを描いた物語。
内容説明
人も、厳しい時期を乗り越えて花が咲く。
著者等紹介
木曽ひかる[キソヒカル]
1944年愛知県生まれ。愛知県立女子短期大学卒業。名古屋市役所に39年間勤務、うち23年間、生活保護、障がい関係の仕事に携わる。日本民主主義文学会会員。2015年「月明りの公園で」で、第12回民主文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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OHモリ
17
・木曽ひかるさんの著作は「曠野の花」に続いて2作目、名古屋市役所に長く勤務されていて生活保護にも関わっていた著者が書く現代の貧困残酷物語はリアルなのだろうと思う。生活保護をうけたいのに受けられない葛藤もリアル、そんな中で私が勤務する法人の病院でも行っている「無料低額診療」についても言及されていた。舞台となっているN市とは名古屋のことでしょうか? ストーリーとしてはいろいろな不幸や逆境がありつつも最後はハッピーエンドなのでとても救われた。2024/08/01
Hitomi Suganuma
0
地元名古屋の人なので 続きあるかな? 続きが読みたい2024/05/22
かめごん
0
ひっそりとしたお話でした。主人公がいい子なので、応援しながら読みました。暖かな未来が感じられそうな終わり方でよかったです。2024/04/22