出版社内容情報
寒い冬がやってきて、まっしろな雪がどっさりふった朝。雪と遊んだ子ぎつねは、ほらあなにかえってかあさんぎつねにいいました。「おててがつめたい、おててがちんちんする」かあさんは、ぼうやの手にあうような毛糸の手ぶくろを買ってやろうと思います――。新美南吉生誕110年。だれもが知る名作が新たな装いの絵本に!
内容説明
新美南吉生誕110年、没後80年。だれもが知る名作が、あらたな装いの絵本に!
著者等紹介
新美南吉[ニイミナンキチ]
1913~1943年。愛知県生まれ。雑誌「赤い鳥」に童謡・童話を多数発表した
羽尻利門[ハジリトシカド]
1980年兵庫県生まれ。絵本作家。『夏がきた』(あすなろ書房)でIBBYバリアフリー児童図書選定。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
23
「手ぶくろを買いに」は、新美南吉の名作で、良く知られている上に、かなり認知度の高い絵本もあります。 そんな中で、羽尻利門さんの手がけた絵本は、チャレンジでした。 どうして文章を横書きにしたのでしょう。 どうして物語の挿絵のようなページを作ったのでしょう。 羽尻さんの絵が好きなだけに、この絵本に関しては違和感を覚えます。2024/01/14
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
羽尻利門さんの絵の『手ぶくろを買いに』はお母さんきつねの凛とした表情が好きです。凛としたなかに子ぎつねへの愛情が溢れています。残念なのは挿絵のような場面があること、絵本なのですから絵を全面に出して欲しかった…。2024/09/01
Cinejazz
10
〝寒い冬が、キツネの親子の棲んでいる森にもやってきました。 まっ白な雪がどっさり降った朝、雪と遊んだ子狐は、洞穴に帰って母さん狐に甘えながら「おててが冷たい、おててがちんちんする」 ・・・母さんは、坊やの手に合うような毛糸の手ぶくろを買ってやろうと思い、人間たちが住む町に向かいます・・・〟狐の親子の愛情、子狐と人間との初めてのふれ合い、暖かい手袋のぬくもりが伝わってくる<新美南吉>の名作絵本。2024/04/01
けいねこ
5
『手ぶくろを買いに』は、いろいろな画家か描いていけれど、本書は母ぎつねに寄り添った印象。きつねを象った雪だるまに、このまちではきつねは愛されているのだろうなと思った。神社にきつねは当たり前だけれど、ちょっと凄みのあるお顔に、守り手でもある存在を感じて。2024/08/03
てぃうり
4
私も横書きには違和感。せっかくの羽尻利門さんなのに。残念。このお話は今までいろんな絵本や読み物で読んできたけど、お母さん、どうして?と今さらながら思ってしまった。2024/03/22
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- 和書
- 輝石の空 創元SF文庫