内容説明
写真集『シベリア夢幻』から35年。地球の津々浦々を、風に吹かれ、空を見上げ、旅をしながら活写した写真の数々を厳選し、収録した、ファン必見、珠玉の写真集。
目次
少年よ、娘たちよ
その人のためにうごいていく空や風がある
日差しのいい午後に
凍った水や枯れ木のささやき聞こえたよ
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944年東京都生まれ。作家。写真家、映画監督としても活躍。『さらば国分寺書店のオババ』でデビュー。89年『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞、90年『アド・バード』で日本SF大賞受賞。私小説、SF小説、随筆、紀行文、写真集など、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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コンビニ店員の本棚
感想・レビュー
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starbro
192
椎名 誠は、永年に渡って読み続けている作家です。写真家としての椎名誠の集大成、昭和、平成、令和と撮り続けていますが、全てモノクロのせいもあって昭和のテイストです。 著者は終活に入っているのでしょうか? https://www.shiina-tabi-bungakukan.com/bungakukan/archives/143972021/02/17
kinkin
100
椎名誠さんの写真集。氏の著書で読んだことのあるエピソードもいくつか載っていた。モンゴル、チベット、アフリカ、北極、日本etc すべてモノクロの写真でどの写真に出てくる人々の顔はいい顔だ。冒頭の生まれて初めて写真を撮ってもらった少女の写真がいいなあ。南西諸島の子供の屈託のない顔、表紙のカンボジア少年の顔。氏はエッセイストであり写真家でもあり、冒険家ということを改めて知った本。図書館本2021/03/14
tetsubun1000mg
20
椎名誠さんが撮り続けるモノクロ写真の中から、新日本出版社がセレクトした椎名さんの集大成のような写真エッセイ集 。心に残るのは最初の「生まれて初めて写真を撮られたチベットの食堂の姉妹」。三年後に紙に焼いた写真を二人に届けてありがとうと喜んでくれた話はいい。一番忘れられないのは表紙にもなっているカンボジアの山奥で「おじいちゃんに今夜の石油ランプを届けに行くんだ」というまだ小さな少年の写真。アジアの辺境での暮らしが浮かび上がってくる。 想像もできない生活だけど、子供たちの表情からはつらさなどは全く感じられない。2021/03/13
りょうけん
12
<恥> この本を手に入れて最初にパラパラとめくっていた時に『ニッポンありゃまあお 祭り紀行』(2008年発行)に載っていた,僕の大好きな真白美人女性の写真も載っているのを見つけたので,とても嬉しくてFacebookの自分のPageに「シーナ兄いが自分で選んだ写真に撮った当時の事を一言添えて一冊に集めた『どーだ!俺の自慢の写真集』みたいな本です」と紹介した。 その後落ち着いてゆっくりとページをめくっていくとシーナ兄いが自分で選んだのではない,ということが分かってしまった。 2021/06/11
Cinejazz
11
椎名誠のフォトアルバム<人生と写真>を目にして感じたのは、〝雄大な大自然〟〝野性の味〟〝素朴さと憂い〟でした。幼かった頃の子供たちを撮ったペ-ジで「家族が寝食をともにしている時期というのは ほんの数年間しかないものなんですねえ。だから家族の写真というのは大切にしなければいけないんですねえ」・・・胸にグット迫るコメントです。2021/02/26