感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoko
21
図書館本。写真絵本。鋭い目と頭の白い羽毛が特徴的なハクトウワシ。かぎ爪の鋭さも、まるで鉄でできているみたい。翼を広げると2メートルにもなるという。迫力ある写真で、その姿は神々しいというのがぴったり。「神の使い」と呼ばれるのに相応しい。2023/10/15
ぽてちゅう
12
ハクトウワシは神の使い。彼らが子育てする姿をそっとのぞかせてもらった写真絵本。その威厳に満ちた姿、野性のものがだけが放つ鋭い眼光。強風に吹かれ、冷たい雨に打たれ、体に雪が降り積もっても動じない、鋼のように強い意志。絶滅の危機に瀕した時もあった。予想に違わず、ほぼ100%人間による被害。我々は何者なの?彼らを追い詰め、傷つけ、共存を拒む者なのか?彼らに餌を与え、地道に支えたイーグルレディのように、共存を求める者なのか?ハクトウワシに信頼に足る存在だと認めてもらえるように、微力を尽くしたい。2021/11/13
遠い日
12
前川貴行さんの写真を求めて。ハクトウワシの野性味を最大限に引き出した渾身のショットがすばらしい。抱卵から子育てをじっくりと観察して捉えた写真は、野性味溢れる姿からは考えられないような愛情に満ちた印象だ。前川さんの粘りもすごいが、ハクトウワシの保護活動を生涯かけて行ったイーグルレディことジーン・キーンさんの存在も忘れてはならないこと。絶滅危惧種の指定から解除されるほどの個体数を戻したというからすばらしい成果をもたらしたのだ。2020/08/07
テイネハイランド
10
図書館本。雑誌CAPAの写真集紹介ページを読んでこの本を知りました。写真集の舞台は、カナダ・ニューファンドランド島の東海岸。断崖上にある巣で春から夏にかけて子育てをするハクトウワシのつがいを丁寧に追いかけた写真集です。2020/11/23
timeturner
7
ハクトウワシの抱卵から巣立ちまでを写真で見せる絵本。ニューファンドランド島の断崖絶壁の上にある巣を長期間に渡って観察・撮影した努力の結果だけあって、写真の迫力が素晴らしい。ハクトウワシの脚ってたくましいなあ。2020/09/13