目次
序篇 マルクスの弁証法探究の歴史(弁証法との絶縁の時期があった;経済学の著作『草稿』執筆と弁証法観の転換;『資本論』第一部第二版の「あと書き」を読む)
第1篇 研究過程の弁証法―「叙述の仕方」と「研究の仕方」(方法論の角度から「序説」を読む;「資本一般」が『五七~五八年草稿』の内容;次の草稿執筆を周到に準備する;『六一~六三年草稿』と「資本一般」;恐慌の運動論の発見が『資本論』構成の新局面を開く)
第2篇 使用価値と交換価値の弁証法(使用価値論の突破口を開く;商品論の新たな発展―使用価値と交換価値の対立と統一;固定資本。使用価値規定をめぐる混迷;機械段階の「固定資本」論(『五七~五八年草稿』)
『六一~六三年草稿』での使用価値規定
俗流経済学者の滑稽な避難にたいして)
第3篇 発展と没落の弁証法―「肯定的理解」と「必然的没落の理解」(「恐慌=革命」説の成立;『五七~五八年草稿』の場合;新しい恐慌論のその後)
第4篇 弁証法の解説者、エンゲルス(実現しなかったマルクスの弁証法解説;エンゲルスと弁証法;デューリングとの論争のなかで)