内容説明
新書版完結から30年―『資本論』諸草稿の刊行と研究の発展を踏まえ、エンゲルスによる編集上の問題点も検討し、訳文、訳語、訳注の全体にわたる改訂をおこなった。マルクス自身の研究の発展史を余すところなく反映した画期的内容で刊行する。マルクス自身の研究の発展史を反映した新編集版!全12分冊を隔月で刊行。
目次
第1部 資本の生産過程(商品と貨幣(商品;交換過程;貨幣または商品流通))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
樋口佳之
49
版は違うけど数十年ぶりの再読。OCRのデジタル写経読み。自分調べで748段落175,000キャラクターで語れているのは、商品と貨幣のみ。併読中の内田・石川本では200字にまとまるお話をこんなに…。/初読の時にも思いましたが、マルクス本の中では一番読みやすいのだけど、 「AはBである」というお話があって、それを「あるいは…、または…」というお話で再度説明し、それに聖書、ヨーロッパ周辺の神話や物語で語り直すという執拗さをそれとして受け入れるの大事ではと読みました。2023/12/05
ゆう。
24
商品と貨幣について。価値と使用価値の違い。なぜ交換過程が生まれるのか。難しかった。2019/12/15
ひかりパパ
10
読み終えるのに、1か月掛かった。2020/02/29
honyomitai46
7
1月に読み始めて、短期間でググッと進めたが、その後全く手につけられず、積読本の一番下になってた。積まれる本に押されるように薄くなっていることもなく、再度途中から挑戦したものの、【読み・古典に触れた】が到達だった。 それでも読み切ったことは自信。 今後、いろんなことを学ぶなかで「あ!これここで書いてあったかも」や「これってそういうことか」と学びがつながり出すと、さらに学ぶって楽しいなと思えるだろうなぁ。ワクワク。 理解のできなさを自分に向けず、本を読んでいこう。2分冊をはすでに積読本になっている。2020/10/12
Akiro OUED
4
学生の頃、左巻きの人の聖書だと思っていた資本論。近年の再評価を知って、最新訳に手を付けた。衒学表現を避ける編集が好ましい。それにしても、脚注の多いこと。目が3つは欲しい。同じ内容の繰り返しも多い。マルクスは、自分の分析結果に、自身がアハ!体験しながら書いたのかもね。良書。2020/09/30