内容説明
経済の基礎知識から、現代資本主義に現れた色々な新現象を平易に説きます。
目次
1 基礎知識(資本主義経済とは?;資本主義経済の特徴;資本の価値増殖運動を図式化する;資本の運動の絡み合い;資本主義は永遠に続くのか?;社会主義について)
2 現代の資本主義経済(資本主義は変わったか?;産業構造の変化;サービス化;グローバライゼーション;労働者の抵抗と資本主義の妥協;資本の反撃―新自由主義とマネタリズム;新自由主義政権が現実化して実行したこと;金融化(1)―金融と金融機構の説明
金融化(2)―現代の資本の市場の形成
金融化(3)―ファンドの世界とその構造 短期金融市場の成長と証券化、新しい金融恐慌
金融化(4)―株式市場の変質
補論 日本経済に於ける財政と金融の一体化)
著者等紹介
熊野剛雄[クマノヨシオ]
筆名:大槻久志。1926年広島県尾道市生。東京大学(旧制)経済学部卒業、大学院中退。角丸証券(現・みずほ証券)調査部長、日本証券経済研究所主任研究員、同理事を経て専修大学教授、同経営研究所長、証券経済学会代表理事、日本学術会議会員。現在、専修大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Sym
1
金融が苦手だなと。勉強しないと。2020/08/11
Applesis
0
ある映画がきっかけて経済について学んでみたいなと思い、図書館で借りてきました。 経済について勉強したことはないので、難しい部分もあるけど、興味があるのですいすいと入ってきます。 著者の説明の仕方が上手なんだと思います。 マルクスは19世紀半ばに生産途中にも関わらず未来を予測して ・資本と労働者の関係は基本的に不平等 ・必ず独占・寡占になる ・生産と消費の構造を示す表式を使って価値増殖運動を説明した。 さらに経済について勉強してみたいなと思いました。 2021/03/28
ayumu
0
とにかく、今の日本と世界にはお金が余りまくっていて、必要なところにお金が行っていないということがよくわかった。所得の再分配が機能していない。富が一極集中して投資先がなく、金融が社会を歪めている。そしてそのツケを弱い立場の人が払わせられることになる。とりわけ、日本のハイパーインフレの危険性を指摘してお話しが終わっており、展望が見えない結論・・・。これがこの著者の最後の本になるかと思うと残念ではある・・・。2020/02/27
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