内容説明
「こわくないよ。出ておいで」―こわがりの保護犬が育んだ、みほと仲間たちの友情。
著者等紹介
八束澄子[ヤツカスミコ]
広島県生まれ。『青春航路ふぇにっくす丸』(文溪堂)で日本児童文学者協会賞、『わたしの、好きな人』(講談社)で野間児童文芸賞受賞。作品多数。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」会員
小泉るみ子[コイズミルミコ]
1950年、北海道生まれ。絵本、挿画の仕事多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chiaki
28
ペットロスを経て、保護犬ブランを家族として迎え入れたみほ。野良犬として保護されたブランは人にも慣れていなくてとても臆病。お散歩させるのも一苦労だけど…。クラスでも1人でいることの多かったみほが、ブランをきっかけに徐々に友だちの輪に馴染んでいく様子と、怯えるブランより友だちといることの楽しさを優先させてしまったときの後悔が丁寧に描かれていてよかったです。序盤の下りは、小学男児にはウケるのかもだけど、このおはなしにそぐわない印象でした。みほちゃんの両親の呼び方も気になるー。2020/06/16
こまくさ
0
心の動きが丁寧に書いてあり、読んだあとも温かい気持ちになりました。典子さんと呼ぶのは、もしかして新しいお母さんだから? 勝手な憶測だけど、多様な社会だし、珍しくもないことですよね。 2022/12/09
なみ
0
小学4年生のみほちゃんは、教室で1人絵を描くことが好きな女の子。子犬ブランを飼うことになったが、ブランは保護犬で野良犬だった為、なかなか懐かなかった。 ブランとの距離、クラスの友達との成長話。 説明が多く、読みやすいが印象が弱い。2021/06/19
Midori Matsuoka
0
保護犬の譲渡会で譲り受けたイヌ・ブランと小4のみほ。みほはブランが大好きだけど、元ノラ犬のブランはなかなかみほの家族に馴染まない。そんな葛藤の日々が丁寧に描かれている。 みほのクラスメートが参上するのが面白い。前世はイヌだった(!)というクラス一ステキな綺羅ちゃんや綺羅ちゃんを好きなタケル。キャラクターもだけど小4男子あるあるなガチャガチャぶりが物語をかきまぜつつうまく収めたりしている。 ノラ犬から保護され、突然見知らぬ人の家に連れてこられたブランの心の動きが伝わってくる物語だった。2019/07/13