内容説明
池田大作氏が姿を見せなくなって8年。いま、“池田はずし”を鮮明にした動きが目立ち始めた。いきなり教義・本尊規定の変更から始まった2014年以来の「創価学会の“変貌”」を、綿密な分析データで読み解いていく。「平和・人権」の看板に隠された特高警察との過去や現政権との癒着なども掘り起こしてリアルに解明する。注目の書き下ろし!
目次
第1章 安倍自民党政権を支える創価学会(自民党の「支持母体」―2つの宗教潮流;安倍=創価学会の「特別な運命」 ほか)
第2章 “変貌”する創価学会―“脱池田”への急転回(2014年教義・本尊規定の変更―大石寺「大御本尊」との決別;2015年池田開祖化と“クーデター”―会則前文を全面変更 ほか)
第3章 創価学会・公明党「平和・人権」の実相―書き替えられる「歴史」(「平和・人権」の一人歩き;「カメレオン政党」の面目 ほか)
第4章 深化する創価学会の主導(選挙と「広宣流布の戦い」;強まる首相官邸との関係 ほか)
著者等紹介
柿田睦夫[カキタムツオ]
1944年高知県生まれ。1979年から「しんぶん赤旗」社会部記者。2011年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
8
メモ。本書のまえがきは2018年5月▲池田大作の消息。2010/6/3、参院選直前の創価学会第41回本部幹部会に池田大作は出ず。10/14某国の大使館が勲章授与式に〈学会側から『体調不良のため』出席できないと連絡〉とメディアにコメント。11月21日に別の授与式に出席した写真(聖教新聞)▲1990-92、東京国税による創価学会への本格的な財務調査。PKO協力法案への賛成、93年細川連立政権への参加。矢野絢也『乱脈経理 創価学会VS.国税庁の暗闘ドキュメント』『私が愛した池田大作 「虚飾の王」との五〇年』…2019/10/14
kenitirokikuti
8
著者の経歴は「しんぶん赤旗」社会部記者など。「創価学会の"変貌" : 「大御本尊」との決別と「創価学会仏」 : 官邸動かし政治・政局に介入」(『前衛 : 日本共産党中央委員会理論政治誌』(2017.7)、「続・創価学会の"変貌" : "池田はずし"路線の進化」(『前衛』2018.6)の基本的には再録と思う。『新・人間革命』が2018年で終了、第30巻上・下で完。『前衛』2001.7には「特集 参院選・都議選勝利めざして ; 公明党・創価学会の反共攻撃を撃破する(第2弾)」がある。2019/10/14
WaterDragon
6
公明党が安倍政権に追随する姿を見るたびに「創価学会はこの状況をどう思っているんだろう」と感じていた。しかし実際はすべて創価学会による指示であった。そもそも公明党は、創価学会の大会で結党が決定された党である。公明党の〝立党の精神〟は、創価学会外護(げご)にある。圧倒的な影響力をもっていた池田大作名誉会長。ここ数年の人事やあいつぐ会則の変更から学会内での〝池田はずし〟が行われているのではないかと本書は分析する。これは池田氏を〝信奉〟してきた学会員にとって衝撃的だ。本書を現役の学会員の方にこそ読んでもらいたい。2018/09/10
SK
5
72*池田大作雲隠れ後の創価学会の動向について把握するのに、良いと思います。2020/03/09
tellme0112
5
借り物。公明党は本当に謎だなと思っていたので。末端の学会員の方は真面目で誠実というイメージ。イメージだけだけど。2018/10/21