目次
連載論稿を『「資本論」探究―全三部を歴史的に読む』にまとめるにあたって
序説 全三部通読の前に(第二版「あと書き」の二つの文章を読む;『資本論』の準備と執筆の歴史を頭におく ほか)
1 『資本論』第一部を読む(「商品と貨幣」の篇は四回も書き換えられた;「第一篇 商品と貨幣」を読む;第二篇から第三篇へ。「剰余価値」の初登場 ほか)
2 『資本論』第二部を読む(第二部の成立過程をスケッチする;「資本の循環」の研究(その一)
「資本の循環」の研究(その二) 恐慌論が登場する ほか)
著者等紹介
不破哲三[フワテツゾウ]
1930年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
93
先日、映画の「マルクスとエンゲルス」を観たのでこの本を読んでみることにしました。映画では「共産党宣言」を書き上げたところまでなので、資本論については触れられていません。この本は「資本論」を書き上げたその背景などが書いてあるので私的には読みやすい本でした。「資本論」は学生時代から何度か読んでいるのですが私には合わないのか、いつも読み飛ばしています。この本は読みやすく背景などが書かれているのでこれを読んで再度挑戦しようかという気になっています。2018/06/30
yo yoshimata
4
前著『全三部を読む』に比べ重点的に解説が加えられています。特に恐慌の運動論の発見が、『資本論』全三部にどう影響したか、の問題意識がすごい。「マルクス自身の歴史の中で『資本論』を読む」という不破さんのこの間の研究成果が、まとまった形で学べます。2018/02/07