内容説明
学と雄成、奈々は「あぐり☆サイエンスクラブ」の仲間だ。種まきからずっと稲の成長を見守ってきた―。気持ちいいぞ!青田風。でも、お米を採るって、こんなに大変なことなの?
著者等紹介
堀米薫[ホリゴメカオル]
福島県生まれ。岩手大学大学院卒業。『チョコレートと青い空』(そうえん社)で日本児童文芸家協会新人賞、『あきらめないことにしたの』(新日本出版社)で児童ペン大賞受賞。和牛肥育&水稲&林業の専業農家のかたわら、創作を続けている。日本児童文芸家協会会員。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」・「青おに童話の会」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紅(mokomoon)
8
購入~堀米先生初読み。児童書やから当たり前なんやろけど、こども目線でとても親しみやすくステキな一冊。田んぼは人の命を守る。朝一番の景色や渡る風炊きたての香り。とても素晴らしい2018/08/30
マツユキ
6
家の回りにも田んぼがあり、見慣れているんですが、このシリーズを読んでいると、そうだったのか!と驚かされる。夏になり、草、虫、天気と心配な事だらけ。やることも、いっぱいある。その間に、どんどん大きくなる 稲に感動。自然が見せる一時だけの美しさ。子供たち同士の遊びの時間にも、工夫が必要。心配するおばちゃん。子供もどんどん変わっていくようです。学の家族に様子が気になりますが……次の秋冬で完結。続けて読みます。2020/08/02
HNYYS
3
図書館本。前作「春」に引き続き、田んぼの魅力がいっぱい詰まっていました。稲の成長と共に、家族関係も少しずつ前に進んでいったら嬉しいなと思います。今回も農家の知恵、五感をフルに使った体験など、多くの科学知識を学ぶことができました。2020/01/26
ゆうぴょん
2
中1娘。サイエンスクラブのみんなが育てる稲作。そういえば彼女は小3でお米作りしたのでした。中干しやはざかけ、懐かしい言葉も出てきたと。田んぼが自然の中で果たす役割とみんなの成長ぶり。自然の中で学べる事もっと体験させたかったなと思う。2024/04/16
あお
2
読書感想文の課題図書。初めからうまくできるよりも、うまくできないほうがいい。どうしたらいいかを必死で考えたことだけが本当の力になる。稲が育つ途中で、一度田んぼの水を落とすことを中干しという。中干しが終わると今度は逆に水を深く張って穂の成長を守る。「花水」という。草刈りするときのお面。夏暑くてはずしてしまい、目を傷つける人もいた。伊達政宗の言葉「朝夕の食事がまずかろうともほめて食うべし。」田んぼはダム。水を貯めておく遊水地の役割も担う。お米を作るだけでなく人の命を守る。お兄ちゃんが気になります。2018/05/31