内容説明
いま、輝いている4つの国=中米のコスタリカ、米国と国交を回復したキューバ、シルクロードの中心・ウズベキスタン、民主化したミャンマーにスポットを当てる!
目次
第1章 平和憲法を活用するコスタリカ(平和ブランドの構築;憲法を活用する市民 ほか)
第2章 キューバは今―米国との国交を回復して(国交回復の効果;したたかな政策 ほか)
第3章 シルクロードの中心、ウズベキスタン ソ連後の中央アジアを探る(知の空白地帯へ;遊牧民の大地カザフスタン ほか)
第4章 闘うクジャク―ミャンマーは今(閉ざされた国へ;異世界 ほか)
著者等紹介
伊藤千尋[イトウチヒロ]
1949年、山口県生まれ。71年にキューバでサトウキビ刈り国際ボランティアに参加。73年、東京大学法学部を卒業、東大「ジプシー」調査探検隊長として東欧を調査する。74年、朝日新聞社に入社。東京本社外報部などを経て、84~87年サンパウロ支局長。88年『AERA』創刊編集部員を務めた後、91~93年バルセロナ支局長。2001~04年ロサンゼルス支局長。現在はフリーの国際ジャーナリスト。「コスタリカ平和の会」共同代表、「九条の会」世話人も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
104
著者が訪れた小国コスタリカ・キューバ・ウズベキスタン・ミャンマーの4カ国についての紀行文。観光的なものではなく国のあり方や政治的な面から捉えていると感じた。。コスタリカについては中米の小国という認識しかなかったが軍を持たず永久に平和うぃ貫くという憲法を持った国ということや国民がその憲法を守ることを誇りとしていることなどを知った。そして残念なのはミャンマー。書かれている時点では民主化された後のこと。しかし今年に入って軍が無茶苦茶なことを始めた。本民主化されたミャンマーに再び戻ることを願うしか無い。図書館本 2021/04/29
けんとまん1007
20
この本が書かれたあと、状況が変わっている国もある。それはそれとして、コスタリカは素晴らしいと思った。もちろん、書かれていることは一部のことではあるが、明日への希望を持つことができる。真の平和主義、人が人として尊重される国の一つだと思う。同じようなことを言いながら、居間のこの国との違いには、唖然とするしかない。それ以外の国も、実際、そこへ行くのと、メデイアを通じてとのギャップ。そこがポイントかもしれない。2018/12/30
ジュースの素
13
コスタリカは日本の次に平和憲法を掲げた国だが、それ以上に驚くべき国であった。民主化が徹底していて、小学生でも異議を唱え、提訴が出来るそうだ。普通の高校生が国の誇りを胸を張って述べられる国でもある。あの小さな国がと心底驚いた。ウズベキスタンはソ連が崩壊後、急に成立した国だが、なんちゃってイスラムでモスクは多くても、服装は自由で酒も飲める独自な美しい国になった。 凛とした小国に相応しい自立ぶり。2018/03/16
Takao
5
2017年5月25日発行(2018年2月15日、第2刷)。コスタリカ、キューバ、ウズベキスタン、ミャンマーの小国4カ国を取材したレポート。旅心がそそられる。特に軍隊をなくした国コスタリカ、米国の「裏庭」で社会主義革命を成功させたキューバに心惹かれる。キューバは「社会主義」というより「社会正義」の実現を目指しているという話にも興味を持った。2018/07/29
よっちゃん
4
私もこの本を読んでコスタリカがすごい国だと思った。それに引き換え日本はすべてアメリカの言いなり。アメリカの属国。国としての誇りがない。残念。一番世界を混乱させ世界中に迷惑をかけた国は、イギリス、アメリカ、日本、ソ連、中国、スペインはイギリスに破れなかったら同じことをしただろう。超大国が世界を搾取し今も続けようとしている。2018/01/08