内容説明
『万葉集』や『源氏物語』、松尾芭蕉や島崎藤村、北原白秋、そしてドストエフスキーも大江健三郎も、ちょんちょんとつまみ食いをすればよい。夏目漱石から又吉直樹まで。ネンテン流文学の読み方、楽しみ方。
目次
1 文学のある日々(「サヨナラ」ダケガ人生ダ;ヒバリは「魂全体が鳴く」;強がる「坊っちゃん」;文庫本が好き ほか)
2 カバのいる日々(長い付き合いの始まり;来日から百余年;五分のしんぼう;やさしい草食系 ほか)
著者等紹介
坪内稔典[ツボウチトシノリ]
1944年愛媛県生まれ。俳人。立命館大学卒。京都教育大学名誉教授。俳句グループ「船団の会」代表。「ねんてん先生」の愛称で親しまれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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純子
20
国語学国文学専攻だったのに恋愛中心の日々を送り、学ばなかった自分を今頃になって反省してたらこの本があることを知る。大学の先生だったねんてん先生は俳人でもある。「三月の甘納豆のうふふふふ」「たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ」はどこかで読んでいいなぁと思ってた。新聞に連載されたものだから少しずつ楽しく読める。漱石の『こころ』を読み返したくてリサイクル本を買ったところだった。『吾輩は猫である』も読みたくなる。例えば中島京子さん北村薫さんなど、文学を学んでいる人の作品は奥深くてわくわくする。わたしも学びたい。 2017/08/07
michel
15
★3。『文学』を肩ひじ張らずに身近に、気軽に触れて気軽に物思う。そんなネンテン先生がとても可愛らしく感じた。2020/01/10
ちば
4
子規さんの研究されてる方なので、ところどころに出てくる子規さんが嬉しい。子規さん以外にもいろんな文豪さんたちの作品に少しづつ触れられていて、気になる本や読みたい本が増えてしまうなぁ。2018/02/25
ぱせり
3
「文学はつまみ食い」「読んでわくわくすること」「私たちの日々を活気づけてくれる大切な要素」だけど、苦しいのをがまんして直視しなければならないものがあること。「うふふふふ」の奥の深さ広がりに畏れ入ってしまう。ねんてん先生の「快楽」や「わくわく」は、そうして初めてたどりつくものの上にあるのだろう。2021/01/16
トラッキー
1
漱石や藤村、鴎外、子規など、明治の文豪の名作を散りばめながら、日々の生活でのさりげない出来事を語る肩のこらないエッセイ。また文学全集を読みたくなった。2021/03/13
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