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内容説明
世界で初めての超巨大な電波望遠鏡による観測計画「VSOP」の中心となった衛星「はるか」。電波天文衛星として、宇宙で直径8mのアンテナ展開など史上初の実験を次々成功させ、地上の電波望遠鏡と結ぶ地球の3倍の瞳で、ブラックホールなどの宇宙の謎を観た。そこに見えてきたものは?
目次
電波天文学を知っていますか
日本の電波天文学、宇宙にいどむ
宇宙の大きな謎
地球より大きな電波望遠鏡つくり
衛星をつくる
大きな国際協力
電波天文衛星「はるか」の誕生
3万kmの瞳で見えてきたこと
がんばった「はるか」
さようなら、「はるか」
更なる未来へ
著者等紹介
平林久[ヒラバヤシヒサシ]
1943年長野県生まれ。東京大学理学部物理学科(天文コース)、同大学大学院博士課程修了。理学博士。東京大学東京天文台(現・国立天文台)で、助手、助教授として、野辺山電波天文台建設計画にかかわり、野辺山宇宙電波観測所での観測的研究を行う。1988年に電波天文衛星「はるか」のプロジェクトの推進のために宇宙科学研究所に移り、助教授、教授として、スペースVLBI計画(VSOP計画)の科学主任、プロジェクト主任を歴任し、成功に導いた。2009年、JAXA定年退職。現在、JAXA名誉教授。2014年よりNPO法人「子ども・宇宙・未来の会」会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
toshi
9
電波天文衛星「はるか」プロジェクト物語。 前半は電波天文学の解説。後半は著者の経歴に沿いながらはるかプロジェクトの顛末という構成。 子供向きらしい部分もあるものの、専門内容に関しては説明が足りなくて半分程度しか理解できなかった。2017/05/07
takao
1
ふむ2020/05/25
こしあん
0
星(天体)の光ではなく電波を観測する電波天文学。光より格段に長い波長を解析するために、遠く離れた複数の電波望遠鏡で同時に測定して、そのデータを突き合わせる干渉計という方法をとる。高精度の観測に必要な巨大な干渉計を得るには、電波望遠鏡の一つを宇宙空間に置けばよいのでは、という発想から生まれたのが、電波天文衛星「はるか」。1997年に打ち上げられ、120億光年以上も遠い電波発生源(銀河中心の超巨大ブラックホールの可能性)をとらえるなど、素晴らしい成果を上げ、2005年に運用終了。とにかくすごいスケールのお話。2018/02/25
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