強制収容所のバイオリニスト―ビルケナウ女性音楽隊員の回想

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強制収容所のバイオリニスト―ビルケナウ女性音楽隊員の回想

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  • サイズ B6判/高さ 20cm
  • 商品コード 9784406060721
  • NDC分類 762.349
  • Cコード C0097

内容説明

もしもバイオリンがなかったら、アウシュヴィッツを生きのびることはできなかった。101歳の生還者の“警告のための記憶”。

目次

ウィーン生まれのルヴフ娘
音楽と学問の年月
戦争勃発
ソ連占領時代―一九三九年~一九四一年
ドイツ体制
「わたしたちの逮捕理由は何ですか?」
ウォンツキ刑務所にて
家畜用貨車で未知の場所へ
ビルケナウの監房にて
「ここにはせめて空間があるわ!」〔ほか〕

著者等紹介

ドゥニチ‐ニヴィンスカ,ヘレナ[ドゥニチニヴィンスカ,ヘレナ] [Dunicz‐Niwi´nska,Helena]
1915年、ウィーンで生まれ、その後、ポーランドの故郷ルヴフに両親および二人の兄とくらす。10歳からポーランド音楽協会高等音楽院でバイオリンを習い始め、大学で教育学を学ぶ傍らも、音楽教育を受け続ける。1939年9月、ソ連軍のポーランド侵攻後、長兄ヤンはワルシャワで地下活動に入り、次兄ボレスワフはルヴフを出てイギリスに向かう。1940年6月、父親がルヴフにて病死。1943年1月、ヘレナは母親とともに逮捕され、ルヴフの刑務所に拘留された後、同年10月にアウシュヴィッツ強制収容所に移送される

田村和子[タムラカズコ]
ポーランド児童文学翻訳家。1944年、札幌市生まれ。79~80年、家族とともにポーランドのクラクフ市に滞在。93~94年、クラクフのヤギェウォ大学に語学留学。96~97年、東京外国語大学研究生。97~98年、クラクフの教育大学で児童文学を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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キムチ

57
ビルケナウ、名前は知っていても、そこに収容された人々がユダヤ人のみならず、反ナチー政治的理由から収容されたポーランド人、ロマ、ギリシャ・イタリア等という事は無知だった。しかもアウシュヴィッツは独語、ポーランド読みではオシフィエンチム。正確な語で知らねばとも感じた。95歳で執筆開始したヘレナ、101歳時刊行にあの有田氏の助力が大きかったとは驚嘆。よく生き抜いてくれ、伝えてくれ、ペンを取ってくれたと涙が出る。ビルケナウに有った楽団、それは音楽を「魂の浄化」としてのモノではなく、ナチスメンバの鼓舞、プロパガンダ2023/03/13

breguet4194q

37
バイオリンを弾けるという事が生きる術につながる、という稀なケースの自叙伝です。強制収容所の内部を知る貴重な一冊だと思います。大量虐殺されている横で、音楽を奏でる意味はどこにあるのか。その答えを考える余裕さえ許されない環境。改めて思うのは、音楽などの芸術をプロパガンダに利用する浅ましさに、憤りを感じました。2021/08/19

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

36
アウシュビッツ収容所にいて、楽団員としてバイオリンを弾いていたポーランド女性の回想録。ユダヤ人と同じくらい迫害された国民である。収容所の女性達はいかにナチスをはじめとするドイツ兵に辱められたか。残虐に家畜以下の扱いを受けたか。解放されたのちもその記憶が消さなくて、死ぬまで苦しんだ友人。楽団の中のユダヤ人とポーランド人との微妙な対立。文字通り生き残るための対立である。解放されても家族も帰る家も失って、その後の生き残りも大変だったろう。ポーランドは鉄のカーテンの向こう側だし。2018/02/14

Nobuko Hashimoto

23
ガス室の並ぶビルケナウ強制収容所に結成された女性音楽隊のバイオリニストだった女性の回想記。興味深く読んだ。著者はユダヤ人ではなくポーランド人で、かつ音楽隊という特殊なところにいたので、ほかの回想録とはちょっと違った視点。音楽隊のリーダーであったアルマ・ロゼが第二の主人公という感じ。この人はユダヤ人だが、そのカリスマ性や実績で、親衛隊からも一目置かれていたそう。謎の急死をとげたため毒殺だといううわさもあるそうだ。詳しくはブログに記録。https://chekosan.exblog.jp/28241407/ 2018/04/08

カキ@persicape

18
優美なオーケストラの音色が鳴っている。アウシュビッツ強制収容所で。煙突から昇る黒い煙を背にする会場。演奏者は囚人。ガス室に向かう列を目にしながら、死体焼却炉に向かって歩く兄を目にしながらもなお、彼らは演奏を続ける。こんなことがあったのだ。国籍が入り乱れバベルの塔化される中で何が起きる?極限状態の中、人はどうする?人間性はゼロになるのか?知ろうとしなければユダヤ人とナチスという構図のみ目がいくが、書籍や映像作品を通して様々な角度で考えさせられる。歴史において年表の一部と捉えてはいけない最たるものだと思う。2017/05/28

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