目次
第1部 制度化された小中一貫校と学校統廃合のねらい(小中一貫校問題はどうなっているか)
第2部 小中一貫教育をどう見るか―子どもの発達から考えるその実態(全国アンケート調査結果から見た小中一貫教育;小中一貫教育と子どもの発達―「今の子どもは発達が早い」という神話を切る;学校跡地活用とまちづくり;小規模校・過疎地の学校統廃合と小中一貫校;教育財政から見た小中一貫校)
第3部 保護者や住民からの批判の声(品川区における小中一貫校一〇年の検証とこれから;京都市東山区での小中一貫校の推進と子どもたちとの矛盾;大阪府・市の小中一貫教育の現状;和泉市の小中一貫校に対する取り組み;大阪府池田市の小中一貫教育・学校統廃合に反対する運動;三条市におけるマンモス小中一体校反対運動の軌跡と開校後の惨状;加東市の小中一貫校導入の顛末)
著者等紹介
山本由美[ヤマモトユミ]
和光大学教授。東京自治問題研究所常任理事
藤本文朗[フジモトブンロウ]
1935年京都府生まれ。滋賀大学名誉教授。教育学博士。全国障害者問題研究会顧問。「ベトちゃん、ドクちゃんの発達を願う会」代表
佐貫浩[サヌキヒロシ]
1946年兵庫県生まれ。法政大学教授。教育科学研究会委員長。民主教育研究所運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かい
2
全国的に小中一貫教育がうねりをあげている。この根源は残念ながら安上がりの教育であり、中1ギャップというふわっとした、一見分かりやすいしかし、なんの科学的根拠もない理由を付けて行政側は学校統廃合を推し進める。学校はより多忙化する中で根本的な課題は解決されていかない。不登校は小中一貫で減るわけでもなく、中1ギャップが要因ではないことは、文部科学省の研究機関が明らかにしている。一貫校で6年生としてのリーダーシップや自己肯定感はどうなってしまうのか。対抗軸をしっかり示すことのできる6-3制の良い実践をしたい。2016/11/29
あちこ
1
わたし用に借りた本。視点は一方通行ではいけないと思って、いろいろな本を読む。こちらは、小中一貫に反対する方たちの本。なぜ反対するのか、賛成する人たちの意見をどう捉えているのか、それを読んで自分がなにを思うのか。教育は節約の対象となるか、これがわたしのキーワードだな。2016/08/25
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