内容説明
あたし、「特急はまかぜ」ディーゼルターボエンジンで走るのよ。「特急はまかぜ」キハ181系は、2010年まで大阪と鳥取の間を走り続けました。日本での役目を終えた後、山口県下関の港から船でミャンマーに渡り、今ではミャンマーの首都ヤンゴンと南東部の観光地を結ぶ特急列車として活躍しています。
著者等紹介
村中李衣[ムラナカリエ]
山口県生まれ。ノートルダム清心女子大学教授。『かむさはむにだ』(偕成社)で日本児童文学者協会新人賞、『小さいベッド』(偕成社)で産経児童出版文化賞、『おねいちゃん』(理論社)で野間児童文芸賞、『チャーシューの月』(小峰書店)で日本児童文学者協会賞を受賞
しろぺこり[シロペコリ]
東京生まれ。絵描きとして、幅広い制作活動を行い、大胆な色彩を駆使しながら様々な生命力を表現している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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杏子
26
日本からミャンマーへ!必要なくなった電車が再び日の目をみるようになれたのは、すごく嬉しいですね。電車好きな子に。2016/03/24
shiho♪
22
先日、NHK朝のニュースで特集していたのを🚃好き息子と見てました。ミャンマーの日本人学校の小学生がこの絵本を題材に調べ学習をして、著者の村中さんをオンラインで招いて発表していました。 JR西日本のディーゼル車「特急はまかぜ」が引退して、海を渡ったミャンマーで「第二の人生」を送る話。パワーがあるディーゼルエンジンを押し退け騒音を抑えた電気モーターが主流になり、活躍の場を失った「はまかぜ」。でもミャンマーで皆に愛され、めでたしめでたし。 しかし、今は現地の技術では修理ができないらしく、走っていないとの事😢2021/03/02
遠い日
14
しろぺこりさんの、走る列車の疾走感を感じる絵がすばらしい。日本での活躍を終え、今度はミャンマーへと旅立ったはまかぜ号。女性ことばの語りが、少し珍しく感じたが、自分の仕事に誇りを持ったことばが力強い。どうかいつまでも、「みんがらばー!」2016/03/10
雨巫女。@新潮部
11
《本屋》はまかぜは、日本でリタイアした後に、ミャンマーでも、活躍している。カッコいい。2019/05/31
スターライト
7
変わったタイトルだなーと思ったら、「みんがらばー」の意味はミャンマーの言葉で「こんにちは」とのこと。日本で活躍した特急はまかぜがミャンマーを走るようになったが、それを絵本にしたもの。絵がなんだか子どもが書いたようなタッチだが、それだけにダイナミックさを感じて、この物語にはふさわしい。特に、下関を離れて海を渡る様子を見開きで書いてあるページには圧倒された。きっとこれからも、ミャンマーの地で畑や森の中を通って、ガガコンガガコンと力強く走るのだろう。どこまでも。2017/09/28