内容説明
沖縄本島北部の山岳地帯で米軍と戦った少年兵たちがいた。戦後70年経った今、元少年兵たちが戦争の秘められた事実を語る―。話題を呼んだ「NHKスペシャル」を小・中学生向けに単行本化!
目次
プロローグ やんばるの森で戦った“少年ゲリラ部隊”
元護郷隊員たちが口を開き始めた
護郷隊に至る道
偽だった“護郷”
最後の大激戦―自分が自分でなくなってしまう戦争
エピローグ 戦争とはなんだったのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
モモ
46
沖縄の護郷隊の陣地跡がアメリカ軍基地内で見つかったニュースを見て、この本を思い出した。14歳から17歳の少年たちが故郷を護るため少年兵として戦った護郷隊。17歳の兄の死因が分からなかった弟が、その死の真相を知る場面が、実際の写真付きで載っている。怪我をしていて足手まといになるため味方であるはずの軍医に射殺されていたのだ。アニメや写真が多く読みやすい。児童書だが多くの人に読んでもらいたい本。2020/06/22
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
44
太平洋戦争中の沖縄で組織された護郷隊。表向きは志願兵だったが、実際は法令で14歳で志願者というのを違反しており、それ以下の少年たちが駆り出されていた。戦場に駆り出される度、感情がなくなり心を失っていく姿(妄動)はとても辛かった。幼馴染や級友が目の前に死んでいく姿がトラウマとなり、高齢になっても未だ心に受けた傷が残り苦しむ姿に、戦争を起こしたらいけないと改めて思った。2022/08/19
ほんわか・かめ
24
17歳未満の少年たちが違法に招集され(表向きは志願兵)、過酷な訓練によって人間らしい心を奪われ兵士に変えられていった。護郷隊という大義を掲げ、軍人勅諭を暗唱させ、嫌なら帰っても良いと言いながら「貴様らなんぞ葉書一枚でどうにでもなる、覚えておけ!」と恫喝する上官。戦争の狂気に読んでいるこちらの感覚がおかしくなりそう。かつて護郷隊(ゲリラ少年兵)だった方が、中2になったひ孫を見て、あのようなことだけはさせてはいけないと願う。《戦争に近づく道を選択してはならない》 中学年以上〜2022/05/14
唯月
13
図書委員の書架整理で目についた本。アニメを元に作られた本で、上半分にイラスト(or写真)、下半分に文章、というように構成されており、二十分ほどで読める。兵隊不足で十七歳に満たない中学生から高校生の少年が戦場に送り込まれた護郷隊。しかも合意が取れておらず、故郷を守るためにと脅されて。「敵を十人殺したら死んでもいい」「死は鴻毛よりも軽い」「友達の死に対して何も感じなくなっていた」など、衝撃の発言が載せられていた。歩けなくなった兵隊を味方に射殺されるという状況にも恐怖を覚えた。2025/04/18
つき
11
太平洋戦争中の日本で組織された護郷隊。護郷隊と鉄血勤皇隊は、子どもを戦争に駆り出し、戦場に送り込んだ部隊だ。その護郷隊に属した元少年ゲリラ兵の告白を、なんとも言えない苦い思いで読み終えた。14〜17歳の少年が「死は鴻毛よりも軽しと覚悟せよ」(自分の命は、羽毛よりも軽い)と教え込まれ、友人たちの死を悲しむことすらできなくなることに、なにを語るべきか言葉がない。さらに、歩けなくなった兵士を軍医が拳銃で撃つ場面を見た彼ら。それを遺族に伝える場面は、胸が詰まるものだった。2017/03/06




