内容説明
「安倍政治」に屈しない教育のつくり方。教育の自主性とは。
目次
第1部 教育委員会は残った
第2部 改正地教行法の矛盾
第3部 教育委員会の改革
補論1 教科書採択と教育行政
補論2 大津市いじめ自殺事件と教育委員会制度
補論3 政治は教育内容についてどこまで発言できるか
著者等紹介
藤森毅[フジモリタケシ]
1960年、東京生まれ。東京大学教育学部卒業(教育史教育哲学コース)。日本共産党文教委員会責任者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
32
教委は国の硬直した出先機関という実態があり、時に小暴君の場合さえあるが形としては住民の自治組織(5頁)。教委:教育長と委員4人の計5人からなる組織(18頁)。首長と教委ではどちらが偉いということはない。対等(22頁)。他人の自由を奪う者は、自らも自由を失う。教委が形式ばった物を言い、上から目線。事務局、校長に命令服従、事大主義、前例主義がはびこるのは必然(34頁)。2016/02/07
江口 浩平@教育委員会
12
【教育】仕事柄読んでおきたいと思い、手に取った一冊。首長と教育長の関係や、教育長と教育委員会の関係といったものを改めて整理できた。首長が作成する大綱や、時々私も内容を読ませていただく総合教育会議の設置の経緯、教育長の権限についてなど、自分たちが仕事を進めていくうえでの歴史的な背景を知ることができたのは大きい。教育委員会が政治的な介入を極力免れることができるようにするには、この辺りを知っておく必要がある。2025/03/04