内容説明
個人の道徳性と社会的正義を結んで考える。
目次
道徳の「教科化」―問題はどこにあるか
第1部 道徳の「教科化」批判(安倍教育改革の道徳観と人間像―今、道徳教育をいかに進めるか;「教科化」の問題点と道徳教育のあり方―道徳性の教育の場はどこにあるか)
第2部 憲法・平和・人権・民主主義と道徳性(教育の場に民主主義を取り戻し「人間」を回復する;平和という道徳性の実現をこそ―子どもの暴力の世界を組み替える力としてのコミュニケーション;憲法を子ども・若者の希望とするために―憲法が保障する二つの平和的生存権)
第3部 道徳性を育てる方法を考える(道徳の「教科化」と「徳目化」について;人間としての思いを共感・応答し合える関係性の回復―道徳性を担うことができる道徳主体の形成;シティズンシップ教育と道徳教育―新自由主義社会へ同化させるシティズンシップ教育を超える;現代のいじめと子ども・学生―人間の共同性を人間的に生きられない苦悩としてのいじめ;大学生のいじめ体験を考える―心と体にしみこんだこの理不尽な体験をどう意味化するか)
私達の直面する道徳性形成の歴史的課題
著者等紹介
佐貫浩[サヌキヒロシ]
1946年兵庫県生まれ。法政大学教授。教育科学研究会委員長。民主教育研究所運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。