内容説明
古墳に葬られているのは本当は誰?考古学界の第一人者が発掘の新事実から日本古代史の“謎”に迫る。
目次
序章 古墳時代と大王陵
第1章 神武天皇と欠史八代の天皇陵
第2章 応神・仁徳天皇陵再考
第3章 継体天皇の謎に迫る
第4章 継体天皇皇后陵―衾田陵の謎
第5章 五条野丸山古墳は欽明陵か
第6章 崇峻天皇陵の謎
第7章 斉明天皇陵と牽牛子塚古墳
第8章 天武・持統天皇合葬陵を探る
終章 陵墓の疑義は晴らすべき
著者等紹介
大塚初重[オオツカハツシゲ]
1926年東京生まれ。明治大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士。明治大学名誉教授。登呂遺跡(静岡)、綿貫観音山古墳(群馬)など多数の遺跡の発掘調査に携わる。日本学術会議会員、日本考古学協会会長、山梨県立考古博物館館長などを歴任し、現在は千葉県成田市文化財審議委員会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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ネコタ
39
考古学界の第一人者による天皇陵の解説。「古事記」「日本書紀」「延喜式」を中心とした文献資料や発掘調査の結果をもとに、歴代天皇陵について考察していく。わかりやすい解説だったけど、漢字が多くなると読むのが大変になってくる。世界遺産に認められるには「真実性、完全性の証明」ができないので無理との記載もあり。これから研究や発掘技術の進展があってどんどん新しいことが解ってくることに期待したい。2020/02/08
あっこ
10
まだまだ多く謎が残るが、様々な新発見や最新の研究成果などて、真実に近づいて行く過程を楽しみに見守りたい。2016/02/16
犬養三千代
8
2015年5月発行。 最近朝日新聞でインタビューが連載されていた考古学者さん。 苦学という言葉が生きていたころのお話だった。 天皇陵に関しては平成に入ってから研究が随分進んだ感じがしていたがそれを十分に裏付ける内容だった。 前方後円墳から方墳、円墳をへて八角墳。 2世紀から8世紀まで天皇と古墳が合致しているか?治定は合っていないものも多数。天皇陵の公開を求める学会もあるが発掘調査の予算つかないだろうな? 2018/07/21
MASA123
2
筆者は、古墳研究の考古学の権威で、1926年(大正15年)生まれの名誉教授です。この本は、2015年の出版なので89歳のときに書かれています。 思い出話でぐたぐたということはなく、最新の研究も掲載した内容のある本でした。古墳や天皇陵を訪れたとき、こういう本を読んで知識をつければより楽しめるのではないかと思うのです。天皇陵が、実は自然丘の場合もあるのですね。2021/03/12
しゃるorまい
2
内容の前に、とても読みにくかったです。文と文の間の関係がよくわからなく、取り上げてる学説を肯定してるのか否定してるのか頭の中がごちゃごちゃになることが多かったです。そこは置いておくとして、紹介されている内容は、最近の考古学関連の情報を追っているなら既知の話が多かったです。ただ、「阿不幾乃山陵記」にどんなことが実際に書かれているかはわたしは知らなかったので、わかりやすい口語訳で書いてあったのはよかったです。これもググればどこかにあるのかも知れませんが。2015/06/07
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